出版社内容情報
9つのコンセプトだけを徹底的に深掘りし、社会を読み解く「文法」を提示する新しい経済学入門。
西孝[ニシタカシ]
内容説明
現実の経験を一貫したストーリーとして理解し、自ら考えるために。9つのキーコンセプトで経済をつかむ!
目次
第1章 機会費用―タダのものはない
第2章 外部性―いい迷惑と悪い迷惑
第3章 短期と長期―変えられるものと変えられないもの
第4章 情報の非対称性―競争を通じて悪いものが残る
第5章 貯蓄と投資の恒等式―木を見て森を見ない議論から抜け出そう
第6章 合成の誤謬―個々には成り立つことが、みんなでやるとそうならない不思議
第7章 貨幣の不思議―だってただの紙でしょ?
第8章 予想の自己実現―資産価格の特殊性とそれがもたらす悲劇
第9章 政府がやるべきこと、やるべきでないこと―究極の問題
著者等紹介
西孝[ニシタカシ]
1961年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、杏林大学総合政策学部教授。専攻、マクロ経済学、国際金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙@読書会10周年
76
経済学の入門書。リアルな世界の具体例が豊富で取っ付き易くなっています。また経済の一面を紹介するのに「ボヘミアの醜聞(シャーロックホームズより)」など文学作品から引用しているのも親しみやすい一因です。バブルの崩壊はオランダのチューリップ市場が始まりです。バブルの仕組みがよくわかります。良い製品がよく売れる訳でもないのは不思議ですが納得できました。中古車市場(情報の非対称性によるレモン市場の出現)やパソコンのキーボード配列。難しい専門用語も出てきますがいずれもわかりやすく解説されています。2020/06/21
九曜紋
8
「経済」ではなく「経済学」を知るための入門書。経済学の基本用語とその概念を例を挙げて分かりやすく解説している。学生時代、一般教養科目として経済学を選択したが、経済学史が中心で全く興味が持てなかった。本書のような知識があるとないとでは世の中の仕組を知るために大きな違いがある。こういう内容なら必修科目にしてもいい。もっと人生の早い時期にこんな経済学の講義を受けたかったな。2017/03/23
キタキツネ
0
ネットワーク外部性と合成の誤謬が印象に残りました。変えられるものとそうでないものを見極める力を少しずつ身に着けたいです。2018/01/03
Haya
0
まあまあ2017/05/18
wang
0
経済学について分かりやすくポイントを解説。各章独立して読めるとはいえ、最初の3章は少しずつ思考が拡張しているようだし、通貨に関する話も4章分くらいは関連して読んだほうがいいだろう。合成の誤謬や予測の自己実現など行動による経済の変異が起こる点など国際化した現代社会において経済現象そのものを語ることの難しさ、まして未来を予測したり政策によりそれを改善しようとすることが難しことがわかる。でも経済は相変わらず分からない。2025/02/05
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- 和書
- 緩やかさ