出版社内容情報
人文科学から社会科学、自然科学、文化芸術までさまざまな学問の歴史とつながりがわかる一冊。
内容説明
あの学問はどんな経緯で生まれたのか?どのように発展してきたのか?どんな人物が支えてきたのか?好奇心を刺激する36の「知」の世界。世の中の「○○学」を系譜図と相関図ですっきりまとめたビジュアルガイド!
目次
文化芸術(文学;建築;音楽 ほか)
自然科学(物理学;生物学;化学 ほか)
社会科学(政治学;経済学;社会学 ほか)
人文科学(哲学;歴史学;宗教学 ほか)
著者等紹介
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。脳科学者。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職はソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。専門は脳科学、認知科学であり、「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。2005年、『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
103
学問の歴史とつながりを眺めることで、自分の中で学問を体系化することができた。また各分野の入門書がわかる点も使い勝手が良い。大枠として、人文科学、社会科学、自然科学に加えて「文化芸術」という分類法は分かり易いと思った。一方で、自然科学とは別に「応用科学」を区別した方が、日本の大学における理学部、工学部との整合が取れるように思う。個別の学問分野では、天文学、地球惑星科学、農学、薬学なども追加して、自分が納得できる学問の一覧表を作っておきたい。2022/08/02
壱萬参仟縁
36
本書は文理の枠を取り払い、学問を俯瞰することを目的に編集された(7頁)。各科学の末にはレベル別に参考図書挙示があり、有益。個人的に興味があるのは、史学の新従属学派(フランク、アミン、ウォーラーステイン)で、開発学や開発経済学では注目の理論であった(39頁)。言語学では社会言語学が気になる(51頁)。心理学は学習心理学、環境心理学、交通心理学、福祉心理学が注目できた(61頁)。民俗学の一部に産業社会研究(社会的構造と時代的変遷)があるのは知らなかった(81頁)。2016/06/07
ぷー
10
業界地図の学問版的な感じ。各学問分野について、時系列に、重要人物関係図を図解している。分野も結構細かい分野まで扱っているという印象。解説は簡単に見えるが、逆にそれがよく、新しい分野の教養的読書をするときに、現在位置の確認ができる、理想的な地図となってくれそうだ。重要語の説明や書籍も紹介されている。2016/03/30
ポタオ
9
ほぼ全ての学問の成り立ちを歴史的、体系的に学べました。専門ではない分野の話はよくわからないことがありましたが、とりあえず表目的に理解できればいいのかなと思います。2024/12/31
ネクロス
8
立ち読み。情報学が気になって。 同じタイトルの本を借りたら旧版で情報学載ってなかった…2016/08/20