内容説明
銀行員が実践するノウハウをふまえて、中小企業の等身大の決算書の読み方と経営改善のポイントを解説。この本を読めば「中小企業の財務のツボ」がよーくわかります!
目次
序章 「数字に強い人」ではなく、「数字で失敗しない人」を目指せ
第1章 「入口」を間違わなければ決算書は読めるようになる
第2章 会社の「お金の動き」を効率的にチェックするポイント
第3章 銀行は決算書をどう読んでいるか“PL編”
第4章 銀行は決算書をどう読んでいるか“BS編”
第5章 資金繰りに強い社長が実践する「試算表の読み方」
第6章 リスケにならない借入返済の基礎知識
第7章 お金のことで悩まない社長になるための応用知識
著者等紹介
安田順[ヤスダジュン]
安田経営診断事務所代表・中小企業診断士・経営革新等支援機関。1966年、島根県松江市生まれ。東京国際大学商学部卒業後、住宅金融専門会社、住宅金融債権管理機構(現在の整理回収機構)にて、融資業務のほか残高100億円超の大口案件の債権回収、企業再生を経験。その後、経営コンサルタント会社、大手銀行系リース会社を経て、2001年に独立。現在、金融・財務に詳しい「中小企業の社外CFO(財務責任者)」として、実質無借金の会社から再建真っただ中の会社まで幅広く経営全般のサポートに携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a*u*a*i*n34
15
復習第2段。他の会社の数字の見方を勉強するため、それに一番長けているのは銀行員ということで本書を読みました。一部は決算書の見方というよりは銀行員とどう渡り合うかと言った指南になってます。2019/05/03
Sakie
14
企業が経営のために資金を借りる/返すことを前提に、経営の数字の見方を指南する本。今のところ融資は必要ないが、だいたいのところは読めていることと、銀行が企業を見るポイントや知りたがる事項が判って良かった。数字の定石を見る目は今のうちに養っておこう。貸借対照表の経年バームクーヘンは視覚的に把握できる意味で良いみたいなので続ける。一人あたり売上高、一人当たり人件費、一人当たり平均支給額もバームクーヘン化してみたい(従業員数は法人税申告書から)。数字を社員にオープンに、をいずれやってみたい。 2019/09/10
紫の煙
8
中小企業の社長が、銀行員と相対するために、何を知っておくべきか、簡単に解説してある。銀行員は、決算書なんて信用していない。財務分析も意味がない。重要なのは、現金とキャッシュフローである。数字をきちんと理解して経営している社長は、殆どいない。2021/03/04
Yuichi Tomita
3
他書が良かったので、こちらも読んでみた。あまり難しいことは書かずに、BS/PL、キャッシュフローについて、銀行員はこう見るだろうという目線から解説されている。 リスケになるパターンについて述べられているのも良かった。借入頼りになる前に収益性を上げる手を打つ必要性を感じる。2023/11/02
hexia
3
中小企業の社長向けに、決算と帳票の基本知識を解説している。目的が「銀行員と打ち合わせして、融資を切られず、追加の融資を取ってくること」というから、私みたいなリーマンは笑ってしまう。当人は必死なのだろうが▼前提として簿記三級程度の知識は必須。私も簿記は勉強したことがあるが実際の経営は実感がなかったので、「この数字はなんのために計算するのか」「この指標はどう参考にされるのか」がよく分かり大変勉強になった2021/03/15