内容説明
「35の鍵」で歴史の動きがわかる!「歴史の読み方」で現代から見た意味がわかる!「トピックス」で事件の「背景」がわかる!過去がどのように現代とつながってくるのか?どうして今の世界ができたのか?そして、今後はどうなっていくのか?を読み解くための基礎教養。
目次
図で見る世界の歴史と地理
第1章 世界史の始まり
第2章 四つの河川文明の出現
第3章 地域ごとに並び立つ帝国の時代
第4章 ユーラシアが一体化して起きた文明の大交流
第5章 再編されていくユーラシア
第6章 世界史の舞台を大きく拡張した大航海時代
第7章 大西洋が育てた資本主義と国民国家
第8章 イギリスがリードした「ヨーロッパの世紀」
第9章 地球規模の時代へ
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。都立三田高校、都立九段高校、筑波大学附属高校教諭、筑波大学講師、北海道教育大学教授などを経て、現在はNHK文化センター等の講師として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
118
このような教科書でまた学ぶと見方がかなり異なる気がします。1冊で現代まで完結にわかりやすく説明してくれています。図なども多用してくれて、大人が頭の整理に読んでもいいと思います。著者はもともと高校の先生なので、どこがわかりにくいのか説明を要するのかがわかっているのでしょう。時たまある「歴史の読み方」というコラムがポイントをついている気がしました。2016/06/21
Book & Travel
43
世界史をダイジェストで辿りつつ、各地域間の関係や現代との繋がりに重点が置かれていて、世界史全体の流れを掴むのに役立った。モンゴル帝国の時代辺りまでは、特に地中海から中央アジアにかけてのユーラシアを中心に据えて書かれ、この地域が長らく世界史の中心であったことが理解できる。現在の世界情勢が違った角度から見られそうだ。近代以降では、英国など列強の植民地政策での所業が、未だに現在の多くの地域の紛争の根本原因となっているのを改めて認識。わかりやすいのだが、誤字や年号違い、文章がおかしい所があるのが少し気になった。2019/02/14
みかん
24
【図書館本】世界の歴史について非常にわかりやすく解説してあり、また、貿易や経済というキーワードを中心に新たな視点を与えてくれる有用な本だった。購入して手元に置いておきたい。2017/03/13
サアベドラ
16
元高校教師による一般向け世界通史。要所にキーポイントを設けたり小ネタ的エピソードを挟んだりして、高校世界史が苦手な人でも読み通せるように工夫されている。「トルコ人がイスラーム帝国を乗っ取った(p149)」「十字軍によってイスラーム文明がヨーロッパに移植された現象を「12世紀ルネサンス」と呼ぶ(p153)」など、頭を抱えたくなるような記述が多くて楽しいが、この通り雑な説明や誤りが多いので、本書を人にお勧めする気にはなれない。あと、ベースが高校世界史なのでやっぱり固有名詞が多い。たぶん半分は削れると思う。2016/05/29
ヤギ郎
15
世界史を一つの大きな流れとして綴った本。東南アジア史といった地域(周辺)史の記述がほとんどないので大学受験勉強にはむかない。しかし、教科書よりも踏み込んだ内容も書かれているので一読する価値はあるだろう。おおざっぱな流れとしての世界史を知りたい人にはおすすめ。教養としての「世界史」まで満たしているかについては疑問を感じる。巻頭の世界地図を用いた世界史のまとめは世界史の勉強に使えそう。2016/01/24