内容説明
コミュニケーションの道具である言語は、人間が言語を獲得したときからの最大の関心事。その研究はとどまることがありません。本書は、研究領域が広い言語学に対し、「普遍的な原理」を中心に解説。一読することで言語学の全体像がスッキリわかります。
目次
第1章 言語学とは何か
第2章 「言語」のこれまで
第3章 「音」からわかる言語学
第4章 「単語」から見た言語学
第5章 「文」が教える言語学
第6章 「意味」を読み解く言語学
第7章 「文字」を眺める言語学
第8章 「文化」を語る言語学
第9章 「言語」の今、そしてこれから
第10章 真理をめざす言語学
著者等紹介
佐久間淳一[サクマジュンイチ]
1963年東京都生まれ。名古屋大学教授。専門は言語学(統語論)。東京大学文学部言語学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科言語学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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(haro-n)
76
言語学の入門書。言語学の誕生から始まり、音・単語・文・意味・文字から捉えた言語の仕組みや動物の言葉との違い、語族と孤立語としての日本語について等、言語学の多様な側面や近年の主な研究対象について網羅的に分かりやすく説明する。個人的には、語用論、アイデンティティとしての言語、サピア=ウォーフの言語相対論、チョムスキーの生成文法、認知言語学が興味深い。又、私が別の言語学の本で躓いている最中の内容が、統語論や形式言語に関するものであることも判明した(笑)。広く浅く言語学を知り、興味を深める契機とするのに適した本。2019/03/17
はる坊
11
言語に興味があって購入した本。 言語学の入門書の位置付けだが、僕には中々難しかった。 1章=90分(一講義分)で深く読んでやっと意味がわかるかな? 自分の中で文章の指し示す状況をイメージして適切な具体例を思い浮かばなければ、全然頭に入ってこなかった。 ただ言語がどのように研究されているのか、文字と話し言葉の関係等面白い部分も多かった。 時間がある時に1章ごとにノートにまとめたいと思う。2021/04/04
孤独な読書人
11
入門書としてはいろいろ情報が詰まってて思ったよりも内容はある。本書を読んでいて感じたのはやっぱり言語学はソシュールとノームチョムスキーが重要人物だということ。2018/07/08
かりんとー
6
統語論とか文法は苦手だってよくわかった。 研究は意味論か語用論で。2017/04/01
tom
6
言語学のお勉強。雑学的知識の山。面白い分野ということは、よくわかるのだけど、専門書に取り組むには、ちょっとハードルが高そう。言語というものを言語によって研究するというのも不思議な学問と思った次第。2014/03/01