内容説明
あなたの知らない「はやぶさ」の真実―プロジェクトマネージャーが明かす「はやぶさ」で本当に伝えたいこと。
目次
第1章 日本独自のプロジェクトを目指して―多くの人々に支えられた「はやぶさ」
第2章 プロジェクト遂行のための心構え―「はやぶさ」の奇跡はいかにして起きたか?
特別対談 「あきらめない」粘りと「とらわれない」独創性が未来を拓く(川口淳一郎×西浦みどり)
第3章 「はやぶさ」に込められた日本が世界に誇る技術―創意工夫が生んだ探査機
第4章 「はやぶさ」飛行の経緯から見る新事実―プロジェクトマネージャーの評価
第5章 宇宙開発の未来像を描く―「太陽系大航海時代」の夢へ向かって
著者等紹介
川口淳一郎[カワグチジュンイチロウ]
1955年、青森県弘前市生まれ。京都大学工学部機械工学科を経て、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻に進学。1983年に東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、旧文部省の宇宙科学研究所に勤務。2000年に教授に就任。1996年から2011年まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャー。現在、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)シニア・フェロー、宇宙科学研究所(ISAS)宇宙航行システム研究系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
11
勇気づけられる内容です。 ただ、取り上げられている映画に竹内結子さんが出演されており悲しみを新たにしました。2020/12/28
えーてる
2
川口淳一郎氏自らが、「はやぶさ映画作品群」補則を入れるすばらしい一冊。「とてもいい台詞です」と、ほめるべきところはほめ、事実と異なる(誤解をまねく)表現についてははっきりと指摘している。しているのだけれど、川口さんの口調は、あくまで優しく穏やかである。「NASAの人たちがこのシーンをみたらショックでしょうね」とか、むしろ楽しんでいる節も。しかし後半、国の宇宙政策についてははっきりと異を唱えるなど、決然としたところもあって「はやぶさ以降」の「状況」を感じるいい本でした。川口さんの未来展望もすばらしい。2012/04/05
ノラネコ生活
2
2010年6月の帰還からとどまることの知らない「はやぶさ」人気。 数多くの書籍化と3作も映画化され、認知度が広まる中で事実と違っている内容などをプロジェクトリーダー自ら解説。 お手玉をヒントにして開発されたとされたターゲットマーカーは実は違う物であったり、イトカワへの1回目のタッチダウン失敗は予想を超えた大成功だった? 帰還から2年が経過して、改めて解りはじめたこと、日本の宇宙開発は終了の危機であることは変わりない。 今回は「実験」であり今後こそが「重要」であると力説している。2012/03/11
じょくぼ
2
純粋に、「なんであんなすごいことができたんだろう」、プロジェクトのリーディング、マネジメント、という視点で何か盗めるんじゃないか、と思って読んでみた。とにかく「粘り」と「自由な発想」が重要、というのは、納得。「根性(粘り)」の土台に「自由な発想」でソリューション案を出していき、「合理性」をもって最終的なアクションへとつなげていく、そんな感じだろうか。お参り、神頼み、というのも、「やれることはやりつくしたのか、という自己点検の裏返し」と言われてみれば、なんだか「なるほどな」という感じがする。2012/03/09
takachan
1
映画は2作品観たけど、映画中のいくつかの疑問が解けた。実生活でも参考になる考え方は数々。2012/04/23
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