出版社内容情報
仕事や生活といった日常から離脱する聖なる旅、また、肉親の死や自分自身の病気、失恋といった落ち込みから生き直すための契機として巡礼・遍路は昔から私たちの心をとらえてきた。本書は、巡礼の思想・意味・歴史・方法・ガイド等、多方面からの解説を試みる。
内容説明
近年、巡礼や遍路は大きく見直されてきた。ストレスの多い仕事や生活といった日常から離脱する、聖なる旅の心持ちに、大きな魅力があるからである。私たちにとって巡礼は「こころのふるさと」「癒し」「健康」「成長」といった、とてつもない意味と作用を秘めている。巡礼はいつするのがいいのか?なにが得られるのか?どんな恰好で、なにを持っていけばいいのか?四国遍路はなぜ88か所か?「順打ち」と「逆打ち」はどう違うのか?「お接待」とはなにか?日本にはどんな巡礼地があるか?…etc.巡礼・遍路に関する素朴な疑問にわかりやすく答える画期的入門書!各項目に詳細な図解や写真・地図などを添え、実践者に向けた親切なガイドブックとしても便利に使える巡礼者必携の書。「日本の巡礼地100撰」付き。
目次
第1章 巡礼・遍路の世界
第2章 巡礼の儀礼
第3章 巡礼の思想
第4章 巡礼の組織
第5章 巡礼の人々
第6章 四国遍路と西国巡礼
第7章 日本の巡礼
第8章 日本の参詣
第9章 日本の巡拝
第10章 世界の巡礼
著者等紹介
中山和久[ナカヤマカズヒサ]
1969年、埼玉県生まれ。慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。国際日本文化研究センター講師などを経て、現在、日本学術振興会特別研究員。日本民俗学会、日本文化人類学会会員。巡礼研究会事務局
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