出版社内容情報
しきたりや風習、言葉、暦、街づくり、占いにいたるまで、現代の日本人の生活に息づいている陰陽五行。その成り立ちから日本文化に根付いた背景まで、わかりやすく解説。雑学として、教養として、日本人なら一度は読んでおきたい、知的好奇心を満足させる一冊。
内容説明
大阪は、なぜ首都になれないのか、「桃太郎」は、なぜ猿、雉、犬を連れて鬼退治に行ったのか、東北の方角は、なぜ「鬼門」と呼ばれるのか。「陰陽五行」は決して死に絶えてはいない。しきたりや風習、言葉、暦、街づくりなど、身のまわりにはいまでも脈々と息づいている。日本人の生活文化の源流を知る決定版。
目次
序章 不朽の思想陰陽五行の知られざる世界
第1章 陰陽五行とは何か
第2章 暦・時刻と卜(占い)
第3章 方位と風水
第4章 日本版陰陽道の起源とその後
第5章 生きている陰陽五行
著者等紹介
稲田義行[セダヨシユキ]
1968年、茨城県生まれ。立正大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻は哲学で、主にM.ハイデガーを研究。現在、茨城県立古河第三高等学校教諭。倫理、政治・経済を教える。陰陽五行思想のほか、東洋神秘、西洋神秘思想などにも造詣が深く、セミナー等で若年層向けに哲学全般についての講義もしている
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感想・レビュー
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紫羊
18
雑学読み物の部類に入るのでしょうが、結構読みごたえがあり、陰陽五行について、広く浅くではありますが、多くを知ることができました。易のなりたちや、風水の形煞と化煞など、いろいろと勉強になりました。2014/03/13
めんちかつ
3
陰陽五行の良い入門書。日本文化との関わり、どのように影響してきたか、雑学も含めて詳しく解説。けっこう方位とか自然や人体、天体など、ありとあらゆることに陰陽五行を中国は当てはめてきた歴史があるんだなと思った。無理やり陰陽五行で対処してるので絶対に正しいかは疑問。日本の創始者は意外にも役小角。彼は山籠りをしたけど修験道開始以前に密教、道教、神道、呪禁道などに通じてた。そこから賀茂氏が出てくるので必然的に日本の陰陽道は様々な宗教の混合体としての側面が強くなる。最後の方の相撲との関係性とか雑学はちょっと無理がある2024/12/13
papasan
0
陰陽五行はいろいろ知りたいことがあった。興味深い内容だったが、複雑というかこじつけというか、浅学者には覚えきれないのが現状。勉強せねば。2014/09/08
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