出版社内容情報
事業を興した人、親から継いだ人を問わず、組織のトップなら誰しも次代へのバトンタッチを無事に行ないたいと考える。組織者にとって最後の大仕事である後継者指名、その教育方針まで、歴史を彩ったリーダーを例に挙げ、世襲の強さ・脆さ、永続の知恵を解剖する。
内容説明
本書では、歴史上の為政者をモデルにしつつ、家や武門の名を守るための永続の知恵、“血統”がもつ強さや脆さ、そしてキーマンとしての父母の役割などについて、できうるかぎり広範に捉えた。そのなかから、遙かな時を経た今日でも変わらぬ人の心の有り様、あるいは組織や集団のダイナミズムについて、窺い知ろうとした。
目次
序章 いま、なぜ世襲なのか―オーナーシップが混迷期をリードして
1章 世襲の型は多種多様で―家と名を永続すべく“英智”は生まれた
2章 血の継承の“偉力”とは―嫡流は時代を超えて“収まり”がよい
3章 徳川“長期政権”の秘密は―強かった創業三代と中興・吉宗のシステム
4章 なぜ凄惨な抗争が起こるか―権力をめぐるルールなき“骨肉の相克”に
5章 誰が“そのカギ”を握るのか―女性(母)こそが世襲の成否を決める!
6章 向後も変質するのか、世襲は―次代を拓く“私から公へ”の転化
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
作家。1927年、東京都生まれ。東京都庁、東京都立大学勤務ののち、都知事秘書、広報室長、政策室長などの要職を歴任後、独立して作家生活に入る。『暗い川が手を叩く』で第四三回芥川賞候補にのぼり、『徳川三代の人間学』『小説上杉鷹山』など歴史上のさまざまな人物の生き様を主に描きながら、現代社会の諸問題にも迫る。1999年、勲三等瑞宝賞を受賞
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感想・レビュー
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- 和書
- セツローさん