目次
第1章 異常犯罪を生む『物語』
第2章 “魔がさす”とき
第3章 異常心理と狂気
第4章 現象としての異常心理
第5章 薬物依存―ドラッグを求める心と脳
第6章 自殺―自己破壊という心理
第7章 集団が生む狂気
第8章 性倒錯者は“病んで”いるのか
第9章 人格障害がもたらす異常
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
4
1997年の終わりに出た本で、朝倉が犯罪に対するロマンチックな見解を残しているとか、SMの記事が、少しばかり一面的というか、サディストの心理を無視してるような点は気になるものの、概ね良心的文章が並んでいます。 宮崎事件も、オウム事件も記憶に新しく、酒鬼薔薇聖斗事件などはリアルタイムといってもいい。 この本は一般向けに書かれた、下世話な本ではありますが、もし古本屋や図書館で見かけたらお読みいただきたい。 この年が出たのは、(執筆者は知る由もないが)日本が奈落の底に向かって走り出した年です。 2022/02/21
grasshoppa
0
異常心理について書かれているものの、つい自分のパーソナリティーと照らしてしまう。正常と異常の境界は、取り巻く環境により左右される曖昧なものである。問題となるのはパーソナリティー(人格)であるようだ。2012/10/18