内容説明
江戸時代のサラリーマンともいえる武士はどんな生活をし、どんな信条のもとに仕事をしていたの。本書は、元禄時代も真っ盛りの頃の武士を、処世術、作法、学問、女性、上司といった言葉をキーワードにウォッチング。また、武士道のみならず西洋の騎士道をも取りあげ、西洋人と日本人との考え方、倫理観の違いにも触れていく。
目次
武士道とはどういうものか(武士道と騎士道はどう違うか)
武士として心得るべきこと(ものごとに対する準備と決断;武士たるにふさわしい作法の守り方;誠心誠意を尽くす心は損得勘定抜きだったのか;勇気の育みかたとそのふるいかた;先輩と後輩とのこころの絆;良好な人間関係と友情・正義;行動をともなわない知識は役に立たない;女性の扱いと婦人の地位、妻の役割)
俸禄をもらう身としての心得(仕事の責任の取りかたと処世術;出世するための心得とそも方法;武士の転勤とクビにならないための心構え;武士が肌身離さない“刀”に対する心;武士道に反する行為をする忍者も武士;酒の飲み方と酒席での心得;武士は組織を作り機能させるのがヘタ;藩の赤字財政と武士の貧しい生活)