出版社内容情報
時刻表復刻版シリーズの第7弾!
JTB時刻表の歴史が始まった創刊号『汽車時間表』1925年(大正14)4月号の内容を復刻したムックです。
表紙にはカバーをつけ、通常の時刻表よりも豪華な仕上がり。
駅待合室などに常備されていた鉄道省の業務用時刻表、旅行者から一般向け販売の要望が高まり鉄道省運輸局編纂『汽車時間表』として創刊された、といわれています。
今となっては当たり前の「算用数字」・「左横書き」の採用、「記号」を用いて弁当販売駅・赤帽所在駅などを一目でわかるようにするなど、当時としては画期的な紙面となっています。
まだ山手線が環状線ではない時代。汽車がどのような路線を、どのようなダイヤで走っていたのか、大正後期に思いを馳せながらお楽しみいただけます。
鉄道ファン、歴史が好きな方にオススメの1冊です。
元・時刻表編集長による改正内容の解説も掲載しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひねもすのたり
10
1925(大正14)年4月の時刻表。現在も発行されているJTB時刻表の創刊号の復刻版。 ほぼ100年前の鉄道はどんな感じだったかというと山手線は上野→東京が途切れていて環状ではない。京王線は前月に開通したばかり。 東京→大阪は最速で13時間。 北海道の鉄道網は令和の現在より充実している。 朝鮮半島はもちろん、満州、臺灣、樺太の鉄道まで網羅している。浦鹽斯徳→ハバロフスクとか漂泊の想ひをかき立てられます。 肝心の時刻ですが午前は細字フォント午後は太字フォントとか24時間表記じゃないので分かりづらい。2023/01/17
tsuyu1222
0
読書というより資料として購入。マイル表記だったり、当時日本の統治下であった外地(台湾や朝鮮半島など)の記載があるなど、現代と様々な違いがあって面白い。「鐵道營業御案内」にある「車中の共同生活に就て」は現代でも十分通用すると思うので各鉄道会社は是非参考にして欲しい。2024/06/14
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