内容説明
一本一本の路線が東京を変貌させた。一枚一枚の地図が激動の歴史を物語る。
目次
1 馬力と人力から始まった鉄道―首都東京の都市交通事始め
2 街に通すのではなく通す街を創る―東急電鉄と新しい街
3 都心を目指した私鉄の夢と現実―越えられない「万里の長城」
4 乗客をより早く目的地へ―これぞ鉄道の王道
幻に終わった東京大環状線計画―東京山手急行電鉄
5 絡み合う路線に絡み合う歴史あり―西武の複雑路線網の理由
6 時代が変われば目的も変わる―京急空港線と京王高尾線
7 貨物を運ぶはずが人間を運ぶことに…―首都圏貨物線の大変貌
著者等紹介
今尾恵介[イマオケイスケ]
1959年横浜市生まれ。音楽出版社勤務を経て、1991年にフリーランサーとして独立。旅行ガイドブック等へのイラストマップ作成、地図・旅行関係の雑誌への連載をスタート。以後、地図・鉄道関係の単行本の執筆を精力的に手がける。膨大な地図資料をもとに、地域の来し方や行く末を読み解き、環境、政治、地方都市のあり方までを考える。(一財)日本地図センター客員研究員、(一財)地図情報センター評議員、日本地図学会「地図と地名」専門部会主査、日野市郷土資料館協議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らっそ
12
貨物好きとして、武蔵野線と京葉線、りんかい線の項は嬉しかった2019/01/06
竜玄葉潤
3
鉄道史の復習で、斜め読みするつもりで借りたが、結局全部読んでしまった。テツにお奨め!2017/06/09
Teo
3
井の頭線付近の遺構しか痕跡の無い山手急行線もこうやって見ると採算取れそうな気もするが、当時その方向への利用客など居るのかと言う疑問も起きる。西武多摩湖線付近の複雑な発展史も面白い。2016/05/11
やまほら
3
「地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み」全3巻で鉄道省文書を詳しく調べた著者が、現JRも含め7テーマでまとめた1冊。重複が多いかとも思ったが、興味深く読むことができた。カラーの地図や写真が、よい印刷で多数掲載されているのもよかった。2016/03/13
uchi
2
図解、写真がふんだんで、かなり勉強になりました。2020/12/06