出版社内容情報
世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を中心に、長崎県内に点在する、教会を丁寧にわかりやすく紹介。
目次
第1章 キリスト教伝来の地―平戸・生月・黒島(平戸 教会の歴史をたどる;平戸ザビエル記念教会 ほか)
第2章 キリスト教栄枯盛衰の地―長崎・外海・島原・天草(長崎 教会の歴史をたどる;大浦天主堂 ほか)
第3章 キリシタンの苦難と安住の地―五島(五島 教会の歴史をたどる;五島教会マップ ほか)
教会見学の基礎知識(教会とは何か/教会でのマナー;長崎キリスト教史 ほか)
著者等紹介
吉田さらさ[ヨシダサラサ]
寺と神社の旅研究家。早稲田大学第一文学部卒。早稲田大学エクステンションセンターなどで講師も務める
飯田裕子[イイダユウコ]
日本大学芸術学部写真学科卒業・在学中に三木淳氏に師事。風土に根ざした人間の営みやものづくり、普遍的文化を国内外で取材撮影し、雑誌や写真展で発表する。特に、フィジーをはじめ太平洋の島々との関わりが深くライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かおりんご
36
長崎のカトリック教会とその歴史について、全ページカラーで分かりやすく紹介されています。五島、長崎市内、平戸、外海と主に世界遺産候補地が中心だけれど、とても興味深いです。どこも行ってみたいなぁ。2016/11/20
しゅてふぁん
24
教会巡りの旅の予習ために手に取った。平戸や天草については学校の社会の授業で習ったうっすらとした知識しかない。初めはガイドブック感覚でさらっと読むつもりだったけれど、とんでもない!こんなにも悲しい歴史と強い信仰心があったなんて、知っていたようで、知らなかった。事前に読んでおいてよかった。五島列島には教会がたくさんあるんだ!今回は行けないけれど、いつか行ってみたい。2017/04/30
G-dark
22
信徒弾劾の過酷な歴史と、教会の清廉な美しさの対比が鮮烈な一冊。様々な施設が紹介されていますが、わたしは特にP58〜59で紹介されている「聖コルベ記念館」へ行きたいです。アウシュビッツ・ビルケナウ収容所にて、ある日餓死刑に処されることが決まった人が「自分には妻も子もあるのに」と嘆いていたので、コルベ神父は「自分には妻も子も居ないから」と自ら進んでその人の身代わりになりました。わたしはコルベ神父とは比べものにならないほど愚かな人間ですが、「コルベ記念館」へ行き、その人柄や生涯に思いを馳せてみたいです。2020/04/03
鯖
17
長崎に点在する美しい教会の歴史や建物について触れた本。最初に髙見大司教の「宗教や思想は、強制されたり、抑圧されるべきものではありません」とあるんだけど、そこに「明確に反社会的でない限り」と但書が付く。今起こっている様々な宗教対立を思うと仕方のない但書なのだろうけれど、どんな宗教であってもどこかの、いつかの社会のおいては「明確に反社会的」な時があるのだろうなあとぼんやり思う。アウシュビッツで妻子をもつユダヤ人の身代わりとなって亡くなったコルベ神父のくだりは知っていても、泣けて困った。宗教はやっぱり難しい。2016/01/15
bluelotus
3
★★★☆☆ 教会というよりもキリシタンの歴史について詳しく書かれていた。2021/05/14
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