目次
Introduction 鉄道地形論
01 鉄道創成期、海中に敷いた線路、崖下に敷かれた線路
02 東京の海線、山線 南北縦貫線ルートはどう決まったか
03 坂道と谷に囲まれた街道町 渋谷が鉄道ターミナルになるまで
04 都心乗り入れの理想と現実、私鉄各社の夢の跡を訪ねて
05 荒川放水路建設でねじ曲げられた線路
06 下総台地を走る新京成線が曲がりくねった真の理由とは
07 軍部が主導した横須賀線建設、相模原軍都計画と横浜線
著者等紹介
竹内正浩[タケウチマサヒロ]
1963年愛知県生まれ。JTBで20年近く月刊『旅』などの編集に携わり、各地を取材。退社後、地図や近代史研究をライフワークとする文筆家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うっちー
54
書名の大きさ通り、鉄道路線の謎を中心にして欲しかった。政治で読み解く感も満載2021/09/15
びすけっと
11
2015年1月刊。新入図書出会い本。これくらいに丹念に調べて記述するととても興味深い本になるんですよねえ。大量輸送には事欠かない鉄道も、敷設当時は動力に力が無く、地形に逆らわなかった。京浜東北線や埼京線ルートの選定が興味深い。また私鉄各線の都内へなんとか路線を駅をと模索する姿もおもしろい。いまや相互乗り入れでかなり実現しているけれど。荒川放水路建設にまつわる路線変更や、新京成線の曲がり具合は利根川水系と東京湾に注ぐ水系の分水嶺を辿って建設されたものという探求の成果が興味深い。本書を持って巡ってみたい。2015/02/10
しんこい
10
住宅も建て込んでいなかった時代の東京でも、線路をひくには急勾配をさけ切通しをつくったり工夫がいったのですね。私鉄が山手線のうちに入ろうと悪戦苦闘したり、荒川放水路ができて鉄道も変わり地名も代わりと、ここ100年でも色々変化があるものです。2015/03/27
入道雲
5
古い資料も丹念にまとめて貴重な情報満載。個人的には、地元であるので荒川放水路界隈の路線付け替えや、新京成のクネクネに絡み、親戚の住む松飛台の地名の由来が分かったのも面白かった。 他の地域版も読みたい。2018/05/16
とみやん📖
4
面白かった!特に最後の陸軍、海軍シリーズがいいですね。新橋横浜間の海辺りの路線になったとか、用地買収はいつの時代も困難を伴いますますね。2015/11/20




