内容説明
矢切の渡し、江戸川沿いの田園地帯。妙宣寺、雄蛇ケ池、八鶴湖。『野菊の墓』『春の潮』の舞台となった伊藤左千夫の地元を今、再び歩く。小説のあの名場面と「旅訳」を合わせて読めば、身近な風景から明治のロマンの香りが漂う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
1
ずっと読みたかった野菊の墓。折角色々解説がついていたのに初読だったせいか先か読みたくてほとんどそっちに目を通せなかった(笑)内容については言わずとも。読み終わったあと民子と政夫の純愛にときめけばいいのか悲しめばいいのかそれとも周りの人間を攻めればいいのかよくわからない感情になった。2014/05/06
こみこ
1
野菊の墓が読みたくて、図書館で借りたのが『旅訳文庫』でした。小説に出てくる場面と、その地域の解説等、旅好きの人にはとてもいいと思いました。私は純粋にこの話が読みたかったのであまり解説は読んでませんが。『野菊の墓』哀しく、でも僕の気丈さというかそのことの受け止め方がまた、切なく。『春の潮』はここで終わってしまうの?と思いますが、2人は幸せになれるのかな。‘〜ねい。’という話し方が、優しく感じられて好きです。伊藤さんの描く人は、それぞれ人情味が感じられて、読んでいてゆったりとした気分になれます。たまにはこんな2012/12/24
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