内容説明
アンコール・ワットおよびアンコール・トムその他の代表的な遺跡の解説書。豊富な写真で総合的に説明する。
目次
アンコール・ワット(アンコール・ワット第一回廊;アンコール・ワットの第一回廊浮彫り;アンコール朝の展開;アンコール時代の建築と芸術;アンコール時代の歴史と文化)
アンコール・トムと他の遺跡(アンコール・トム;バイヨン寺院;他の遺跡群)
著者等紹介
石澤良昭[イシザワヨシアキ]
1937年北海道生まれ。1961年上智大学外国語学部卒業。専門は東南アジア史、特にカンボジア・アンコール時代の碑刻文学研究。文学博士。現在上智大学学長。1980年内戦中のアンコール遺跡破壊調査。1991年より遺跡を守るカンボジア人保存官を養成中。2001年にバンテアイ・クデイで考古学研修中に仏像274体を発掘。学説を塗り替える大発見となった。2007年にアンコール・ワット西参道(第1工区)を完成
内山澄夫[ウチヤマスミオ]
1952年横浜生まれ。東京工芸大学卒業。フリーのカメラマンとして『COSMOPOLITAN』『ロードショー』など雑誌を中心に活躍する傍ら、アジアをテーマに毎年意欲的な撮影を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maxa
40
実は何も知らないアンコールワット。カンボジアの密林の中に佇む世界遺産ぐらいの知識しかなかった。表紙を開いて、遺跡の壁一面を覆い尽くす繊細な浮き彫りの写真にまず圧倒された。無骨な石造のイメージだったので、こんなに繊細だったとは思いもしなかった。他にも立体彫刻や何百mも緻密に彫られていく壁面レリーフで表現された物語など、そのスケールも想像以上。クメール人が築いた東南アジアで最大級の石造伽藍アンコールワット。東京ドーム15個分の広さをもつ。乳海攪拌のレリーフ、バイヨンの四面尊顔塔、象のテラス…実物を生で観たい。2024/05/30
おとん707
13
アンコールワットに行ってみようと思い先ずこの本を読んだ。発行元はJTBパブリッシングだし装丁も旅行案内風なので観光ガイドかと思ったら極めて専門的。140ページほどの本だが細かい活字が3段組で情報量も多く学術的と言ってもいい。一度目を通したくらいでは内容を理解できないので本書片手に実物を観たい。豊富な写真も現物を探し当てるのに役立ちそうだ。アンコールワットはこの地の遺跡群の一部に過ぎないことも分かった。アユタヤやボルブドゥールは行ったことがあるがそれを遥かに凌ぐ規模のようだ。計画している日数では足りなそう。2024/01/05
退院した雨巫女。
11
今、熊本県立美術館にて「アンコール・ワット展」が観れる最後のチャンスなのです。ドキドキ。2010/12/03
nagata
4
世界遺産に登録されている仏教寺院程度の知識しかなかったが、もともとはヒンドゥー教寺院であったことなど、いろいろ新発見。こういうものはまず絵から入るに限る。2020/11/08
Chihoish
1
三島の戯曲を読んでアンコール・トムとバイヨン寺院を観たくなり。レリーフや四面仏尊顔、クメールの微笑に魅せられた。現地で観てみたいなぁ。2025/05/21