目次
第1章 横浜から新潟へ(船は東京湾を進む;横浜上陸 ほか)
第2章 新潟から山形・秋田・青森へ(木崎から砂丘地帯をゆく;十三峠を縦走する ほか)
第3章 函館から森・室蘭・苫小牧・平取へ(函館は風の都;静かな蓴菜沼のほとり ほか)
第4章 平取から伊達・礼文華・函館・横浜へ(噴火湾の伊達紋別へ;湖のような有珠湾 ほか)
資料 イザベラ・バード(バードの挿絵ウォッチング;イザベラ・バード 紀行家への軌跡と旅の個性 ほか)
著者等紹介
金沢正脩[カナザワセイシュウ]
1943年東京生まれ。紀行エッセイスト・落語席亭・茶房主人。國學院大學文学部卒業。劇団活動を経た後、街道・江戸研究家・今井金吾氏を師として街道と街道歩きの研鑽に入る。NHK「きょうの健康」で6年間、街道及び街道ウォーキングの指導・監修にあたる。20年間にわたる街道文化倶楽部の活動を休眠し、毎日新聞旅行、NHK文化センター、新宿区生涯学習教室などの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyrn
29
イザベラ・バードを紹介する本はずいぶん読んできたが、図書館の棚にはまだまだ関連本がたくさん並んでいる。これまでと違う魅力を伝えたいと思う人たちがこんなにもたくさんいるのかと驚くが、読めば確かに新しい発見がある。この本ではバードが歩いた道のりをパートを区切って(①横浜から新潟。②新潟から山形・秋田・青森。③函館から森・室蘭・苫小牧・平取。④平取から伊達・礼文華・函館・横浜へと)現代の地図上で丁寧にトレースしながら、今の風景と当時の写真を見比べつつ、バードの原文も引用してバードの関心事を紹介してくれるので⇒2023/12/05
ワッピー
24
「日本奥地紀行」に取り付く勢いをつけるため手に取りました。女性一人で、まだインフラも整っていない明治の東北~北海道を訪れた行動力には感服。元々は病弱だったが、医師の薦めにより転地療養を兼ねて旅行をするようになったとはいえ、欧米はもとよりアフリカ、トルコ、チベット、アジア、ハワイまで足跡を残しています。ムック本のありがたいところは、対象者の足跡を追った各地の写真を掲載してくれていることで、風景、特にワッピーの大好きな峠から町を見下ろすアングルの写真(ベストは112頁の七座山展望)をたくさん楽しめました。↓2019/08/23
壱萬参仟縁
18
オールカラー。天童公園文学の森のバード文学碑(88頁)。まだわたくしの知らない魅力的な観光地が多いのだと実感。どうやって出かけたらいいのか。やはり、ハローにある暑過ぎず、寒すぎない季節が旅行にはうってつけだろうな。明治から売られているという、仁手古サイダーは飲んでみたいな(100頁)。バードは挿絵がうまい(166頁~)。2014/02/23
さゆき
11
現代のように道が整備されていなかった明治時代当時の旅のなんと大変だったこと!馴染みのない場所も多く、イメージがわかない部分もありましたが、美しい景色や当時の様子を感じられる写真で楽しめます。巻末の資料が私には興味深かったです。バードは体が弱かったようですが、この時代に、辺境の地や未開地を求めて世界を駆け回った、心も体もとてもタフな女性だと思いました。2018/01/14
mustang
3
良い本。この本のすごいところは写真の多さと美しさと貴重さ。さすがはJTB。2011/12/28