内容説明
本書では日本庭園の歴史、デザイン、そして全国の名園４０庭を柱に、日本庭園の魅力を複眼的に紹介している。４０選の庭には平面図を載せ、それぞれに見るべきポイントを示した。
目次
日本庭園の変遷（飛鳥時代以前の庭；飛鳥・奈良時代の庭；平安時代の庭 ほか）
日本庭園のデザイン（水の景を楽しむ；石の景を楽しむ；植栽の景を楽しむ ほか）
選りすぐり日本の名園４０選（盛美園；毛越寺庭園；水戸偕楽園 ほか）
著者等紹介
田中昭三［タナカショウゾウ］
１９４３年和歌山県に生まれる。京都大学文学部卒業。書籍の企画編集者を経て、現在は庭園や仏教をテーマに取材・執筆活動を行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オサム兄ぃ
9
今年は花粉が本当にひどく、アレルギー性結膜炎まで発症。おかげで読書量もガタ減りの悲しい春でした。辛い季節終了を寿ぐ庭園巡りを思い立ち積読だった本を手に。気軽なガイドブックを予想したが、だけじゃない充実ぶりに感動。造園の歴史や石組みなどの意匠に込められた意味など、初心者でも楽しめる日本庭園鑑賞ポイントがコンパクトかつ分かり易くまとまっている。全国40名園の紹介は写真も美しく、的確な見所解説を読むとぜひ行きたくなる。それにしても掲載中16件がある京都。この街を味わい尽くすには何年かかるのやら。2021/05/14
4610tosan
1
日本庭園の変遷や要素、国内の名園の紹介でした。一定の形の中に驚くような自在さがのぞいていて日本庭園の素晴らしさ、見立ての面白さに気づかされました。ほんの初歩なんでしょうが。2018/04/23
T-山岡
1
昨年から仕事で日本庭園を見る事が増えたものの、知識が全くと言っていいほどなかったため参考図書として購入。鑑賞のポイントや実際の作庭方法などが豊富な写真で簡潔に解説されており、日本庭園についてよく概観できた。全国の主要な庭園のリストも付属しており、探訪のきっかけとしても有用。2017/01/03
しがない本読み
0
日本庭園に興味があり読みました。各庭園についてカラーページで説明があること、この本を持って庭園に出かけるのもアリです。薄くて持ちやすいですし2014/05/19
荒野の狼
0
カラー写真で構成され、紹介されている庭に行くモチベーションが高まるもの。19ページで時代ごとの日本庭園の変遷を飛鳥時代から近代まで各時代2ページほどで時代ごとのポイントを紹介。更に24ページ（本書はこの部分は残念ながら白黒）を割いて日本庭園のデザインを、水（池、滝）、石（蓬莱山、鶴亀石組、枯山水）、植栽、景物（燈籠、橋、垣）などを図解入りで紹介。そして日本の名園40をひとつの庭園に１ページないし２ページを使って、北は青森から南は沖縄まで写真入りで、簡単な歴史と見所を紹介している。 2020/04/18
