出版社内容情報
■世界最大の震源地でリーダーシップを発揮し、賞賛を集めたアンドリュー・クオモ州知事を主人公に、コロナ渦に見舞われ、復活を遂げようとしているニューヨークを描く。クオモ州知事については、その英雄的な行動や記者会見が全米の注目を集め、大きな感動を呼んだことは知られている。本書では111日間に何が起きていたか、現地の目線で回顧する。
■2020年、新型コロナウイルスは中国・武漢を発生源としてアジアや欧州へと感染が広がった。米国最大の商業都市ニューヨークを襲うのは時間の問題だった。3月1日に初めて感染者が確認されて以降、感染者はニューヨーク州だけで40万人近く、中核のニューヨーク市だけで20万人を超え、世界最大の震源地(エピセンター)となった。死者は州全体で2万人を大きく上回った。
感染被害を防ぎ、医療システムの崩壊を避けるため、厳しい外出制限が課され、街はロックダウン(封鎖)された。その後、感染被害がようやく落ち着き始めた5月から州の一部で経済活動が再開。もっとも被害が深刻だったニューヨーク市も6月に、経済再開の第2段階へと移った。経済活動の正常化は進みつつある。
■クオモ氏は3月2日から土日も休むことなく記者会見を重ね、その数は110回に及んだ。感染者を確認した3月1日から111日。クオモ知事は何を考え、どう動いたか。ニューヨークの街がどのように変遷していったのか。なぜニューヨークでもっともウイルスが伝染したのか。そしてどのように事態は好転へと向かったのか。客観的な「事実」や「科学」を最重視し、データに基づいて意思決定するクオモ氏のやり方は光を放つ。本人は否定しているが、次回大統領選の最有力候補の一人である。
内容説明
全米くぎ付けの記者会見、トランプ大統領に負けない交渉力、科学に寄り添うリーダーシップ。
目次
1 上り坂の42日(DAY1 ついにコロナ上陸;全米最大のクラスターに;攻防・外出制限;ニューヨーク市の街から人が消えた;医療崩壊の瀬戸際に;なぜニューヨークが震源地になったのか)
2 下り坂の69日(経済再開 ホワイトハウスと駆け引き;ようやく「高原状態」に;トランプ氏とトップ会談;強まる経済再開圧力;出口戦略;いらだち;老人ホーム(ナーシング・ホーム)の盲点
もう一つの危機
最悪の州から最高の州へ)
著者等紹介
瀬能繁[セノウシゲル]
1993(平成5年)日本経済新聞社入社。政治部、経済部、ブリュッセル支局、経済部次長、編集委員兼論説委員、国際部副部長を経て2019年10月より米州編集総局編集部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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