なぜ貧しい国はなくならないのか―正しい開発戦略を考える (第2版)

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なぜ貧しい国はなくならないのか―正しい開発戦略を考える (第2版)

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  • サイズ 46判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532358488
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C3033

出版社内容情報

●開発経済学のベストテキストを全面改訂
今年のノーベル経済学賞は、行動経済学を経済開発に応用した研究でした。残された国々の浮上はなぜ困難なのか。それは誤った戦略がとられているからです。適切な政策さえとれば、貧困国も浮上可能なのです。貧しい国から貧困をなくしていく戦略的学問、それが本来の開発経済学の目的。本書は、経済学は知らないけれども貧しい国を浮上させる術について知りたい人びとのための書です。
筆者は農業と製造業の双方について、アジアとアフリカで現地調査型の研究を重ねてきました。また、世界銀行に出向した時期は、開発戦略という視点から各国への資金援助を詳細に分析しました。筆者が研究対象としたのは、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、インド、ネパール、スリランカ、ガーナ、エチオピア、ケニア、ウガンダ、マラウィ。また、農業や産業の発展ばかりでなく、環境問題、国家の役割、ジェンダーについても関心を払ってきました。カバーする地域も分野も内外の研究者でこのレベルに達している開発経済学者はほとんどいません。
本書は、2015年に刊行された『なぜ貧しい国はなくならないのか』を最新のデータに基づいて全面改訂したものです。前作は教科書で記述されている理論を自ら検証した上での入門書であり、強い説得力が高く評価されました。その意味で、本書は定説をまんべんなく解説した通常の教科書や入門書とは異なります。
筆者は、日経・経済図書文化賞を2度受賞し、シカゴ大学でシュルツ(唯一のノーベル経済学賞受賞農業経済学者)、フリードマンから直接教えを受けた世界的な開発経済学者。2018年には学士院会員となり内外から高く評価されています。

内容説明

SDGs(持続可能な開発目標)への注目が高まっているが、貧しい国々の浮上はなぜ困難なのか。それは誤った戦略がとられているからだ。貧しい国を浮上させる術について知りたいあらゆる人びとのための入門書。貧困国浮上の開発戦略をていねいに解説したテキストを最新データに基づいて全面改訂。

目次

第1部 何が問題なのか?(開発経済学とは何か?;貧困は減っているか?;なぜ貧困を撲滅できないのか?)
第2部 何が起こっているのか?(飢餓は是が非でも避けたい;東アジアから何を学ぶか?)
第3部 してはいけないこと、しなくてはいけないこと(途上国がしてはいけないこと;途上国が「豊か」になるためにすべきこと;世界がもっと真剣に取り組むべきこと)

著者等紹介

大塚啓二郎[オオツカケイジロウ]
神戸大学特命教授・ジェトロ・アジア経済研究所上席主任調査研究員。1948年生まれ。71年北海道大学農学部農業経済学科卒業、74年東京都立大学大学院修士課程修了、79年シカゴ大学大学院博士課程修了、同年イェール大学ポストドクトラルフェロー、91年東京都立大学教授、2001年政策研究大学院大学教授、2016年から現職。この間、国際稲研究所理事長、国際農業経済学会会長、世界銀行『世界開発報告2013』編集委員、開発経済学会会長を歴任。2010年紫綬褒章、18年日本学士院会員。国際、アメリカ、アフリカの各農業経済学会名誉会員。主な著書に『中国のミクロ経済改革』(共著、日本経済新聞社、日経・経済図書文化賞受賞)『産業発展のルーツと戦略』(共著、知泉書館、日経・経済図書文化賞受賞)『教育と経済発展』(共編著、東洋経済新報社、NIRA大来政策研究賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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紗華

3
開発経済学でもKarlan&Appel(2013)とはアプローチが異なり、所得や産業のようなマクロの視点から、国が貧困から抜け出す過程を読み解く。特に農業に関して多く紙幅が割かれる。他方、日本は"ODAに無関心なODA小国"であり、FDIを巻き込んだ将来的な発展を望むならば援助を再考すべきという日本人学者ならではの指摘は興味深かった。RCTを用いた研究の流行に対して、貧困削減に役立っているのかと疑問を呈するように、学問的な追及に留まらず、本来の目的である貧困削減を達成するために多くの示唆を与えてくれる。2024/08/26

都人

3
国民が貧困な国の指導者がしてはならな事は解ったが、国が貧困から抜け出すためには何が「特効薬」かは、解らなかった。「離陸」するには「滑走路」をひたすら走り続けるという努力が出来る国、国民が不可欠だ。2020/06/17

やす

2
大学の教科書に使えると前書きに書かれており、開発経済学の入門に最適。文章と表やグラフとのバランスがよくてとても読みやすかった。 SDGs全盛の現在、読んでおいて損はない一冊だと思った。2021/09/30

nosuke

2
新興国を含む、開発途上国全般の発展戦略と貧困削減戦略を研究する学問である開発経済学が分かりやすく書かれている。緑の革命に成功したアジアと同じ熱帯であるアフリカでなぜ緑の革命が起こらないのか?人的資本、物的資本、インフラ、社会資本、知的資本で経済にとって最も大事なものが人的資本である理由は何か?労働集約的な産業発展を飛ばして、資本労働集約的な産業を発展させることの問題点は何かに関して取り上げられている。発展途上国の生活水準の向上に貢献したいという思いを持つ私にとって、土台となる知識を固められたように感じる。2020/12/15

都人

2
結局、国が発展という所へ「離陸」するには、ひたすら「滑走路」を走り続ける努力が必要なのだ。2020/06/17

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