平成の経済

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平成の経済

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532358013
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

政策混迷が招いた熱狂・転落・苦闘。経済白書でバブル崩壊を分析、未曾有の事態に向き合い続けたエコノミストによる同時代史と次代への教訓。

目次

第1部 バブルの崩壊と失われた20年の始まり―1989年~90年代前半(バブルの生成とその背景;バブルの崩壊とバランスシート調整問題の発生;繰り返された財政刺激と金融政策の方向転換)
第2部 金融危機とデフレの発生―1990年代後半(アジア通貨危機と金融危機;デフレの発生と金融政策;挫折した構造改革への挑戦)
第3部 小泉構造改革と不良債権処理―2000年代前半(小泉構造改革とは何だったのか;不良債権処理の進展と構造改革の進展;デフレの継続と量的金融緩和)
第4部 民主党政権の誕生とリーマン・ショック―2000年代後半から10年代初め(政権交代前夜;政権交代と動き出した民主党政権;リーマン・ショックの後遺症と東日本大震災下での経済政策運営)
第5部 アベノミクスの展開―2012年末以降(安倍政権の誕生と三本の矢;異次元金融緩和の展開とその限界;これからの経済的諸課題)
平成経済から何を学ぶか

著者等紹介

小峰隆夫[コミネタカオ]
大正大学地域創生学部教授、日本経済研究センター研究顧問。1947年埼玉県生まれ。1969年東京大学経済学部卒。同年経済企画庁入庁、経済企画庁長官秘書官、日本経済研究センター主任研究員、経済企画庁調整局国際経済第一課長、調査局内国調査第一課長、国土庁審議官、経済企画庁審議官、経済研究所長、物価局長、調査局長、法政大学教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

88
小峰先生の最新著書の「私が見てきた日本経済」を読んでいたら、この本についてかなり敷衍されていたので若干古いものですが読んでみました。バブルからアベノミクス(私はこの用語をあまり使いたくないのですが)について詳しく分析評価されています。とくに終章の「平成経済から何を学ぶか」が参考になりました。2024/06/09

Emkay

20
平成31年間の経済史を、①バブルの崩壊、②金融危機とデフレ発生、③小泉構造改革と不良債権処理、④民主党政権とリーマンショック、⑤アベノミクス、の5部に分け、丁寧に解説。走馬灯のように記憶が蘇るとともに、その時々の世論と経済実態との乖離について改めて教訓を得られる。必読書。著者は、増税や歳出減を伴う財政改革、特に社会保障改革が徐々に必要性を増しているにも関わらず、世論やマスコミはそれを真っ向から嫌い、政治家はそれを跳ね返して来れなかったことを指摘するが、短期的利益誘導の政策が好まれる傾向は弱まりそうにない。2021/03/28

かんがく

15
バブルからアベノミクスまでの平成経済について簡潔にまとまっており、とても読みやすかった。バブル再燃を警戒して対策が遅れたり、デフレが歓迎されたり、金融機関への公的資金注入や社会保障削減や消費増税への拒否感が強く抜本的な対策ができなかったりと、民主主義国家において長期的視野を持った経済政策を行うことの難しさがよくわかった。2022/11/03

cape

14
平成は、平静ではなく、劇的なイベントに溢れていた。振り回されながら、自らもかき乱してきたような政治の動きに、社会も揺れてきた。この物語には、様々な教訓も用意されている。ただ、社会はまた同じ過ちを繰り返すだろうことも示唆される。この経済史がとにかく面白いのは、物心ついた頃からずっと目の当たりにしてきた世の中の動きが、冷静に分析されて解説されているからか。バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災。100年に一度級のイベントが続いた30年。そして、今私たちは令和のコロナ禍の中にいる。2021/01/10

よっしー

13
自分の人生の中でもとてもコアな時代である平成。本書によりマクロ経済という視点で令和に至るまでの大きな流れを理解できた。そんなこともあったなあと思い出すことも多いが、歴史の大きな転換点となったバブルの崩壊は忘れられない。バブルの規模、経済的背景、崩壊後の政策など含め、分かりやすく書かれており、流れのおさらいとして最適。単に歴史的事実を述べるに留まらず、様々な出来事の相関関係が示され、ストーリーとしてイメージできる。また残された課題もキチンと提示されており、今後の日本経済を考える上で参考になることも多かった。2021/12/18

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