出版社内容情報
ESG(環境、社会、企業統治)に取り組む「良い会社」を選んで投資するために。基本から企業の選別方法まで解説する入門書。「良い会社」とは何か?
ESG投資で先頭を走る、欧州最大の資産運用会社が、
世界最先端のノウハウを初めて明かす。
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)のこと。資産運用の新たな手法として、世界的に大きな潮流となっています。
2017年7月、世界最大の機関投資家、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人、日本の公的年金を運用)がESGに基づく投資を1兆円規模で開始し、日本でも急速に注目が集まっています。
ESGの考え方、世界の現状といった基本から始め、ESGに取り組む企業の株式リターンまで考察。最新の知見を解説し、「良い会社」とはどのようなものか、明らかにします。
第1章 ESGで何が変わるのか
(1)企業の活動と存在意義─存在意義がわかって変わる企業の活動
さまざまなステーク・ホルダーとの関係の中での位置づけ
(2)今なぜ持続的成長か─ESGを考えなければ持続的成長はできない
資本主義の限界
グローバルな要請─SDGs(持続可能な開発目標)とは
「持続的成長」のために会社にはやれること、やるべきことがたくさん
(3)「利益最大化」から「先義後利」─「義」とは取り組むべき社会的課題
第2章 ESGとは何か
(1)それぞれ何を指すものか─異なる3つの言葉をひとつに
「国連責任投資原則」の6原則
環境の課題と具体例 環境課題の例
社会の課題と具体例 社会課題の例
ガバナンスの課題と具体例 ガバナンス課題の例
アムンディのESG基準
(2)ESGの歴史─SRIからESG投資へ
根幹にあるのは社会的責任投資(SRI)
責任投資の拡大
(3)今求められているものは何か─大局的な視点で課題を把握する
世界の今と日本の課題
企業に求められているもの
投資家に求められているもの
(4)経営戦略の一貫として─価値創造の源泉としても注目
「守り」のESGから「攻め」のESG
ビジネスモデルにESGを取り込む
第3章 これからの「良い会社」
(1)付加価値創造メカニズム─ESGの目標値を持ち始めた「良い会社」
IIRCが定義する「6つの資本」
財務資本/製造資本/知的資本/人的資本/社会・関係資本/自然資本
価値創造プロセス
時間と空間を超える会社活動の影響
(2)経営トップのコミットメントの必要性─ESGにはトップの意識と実行力が大事
会社のストーリー
まずはビジョン
フェイスブックの資本の変換、増減の流れ/シオノギの資本の変換、増減の流れ
6つの資本におけるESG的視点
個人情報対策を迫られるフェイスブック
時間軸を超えてなされる経営判断
(3)資本市場への発信「統合報告書」─ESGへの目標を表明する場
統合報告書が生まれた背景
日本での統合報告書発行の動き
統合報告書は何を訴えているのか
具体的なフレームワーク
オムロンの先進事例
(4)会社がESGで格付けされる?─取り組みや達成度を評価
(5)投資への影響─現状の分析と今後の展望は
価格形成に関するわれわれの仮説 分母/分子
これまでの実証研究
ESGスコア/東京理科大学・山下隆教授の分析/
アムンディ・ジャパンの分析/実証はこれから……
第4章 投資で社会を良くする
(1)ポートフォリオでいかに表現するか─責任投資への取り組み方はさまざま
4つの動機(責務、リスク、価値観、リターン)と3つの形態
ESG情報の反映/エクスクルージョン/インパクト
(2)日本でのESG投資の在り方─投資家と会社の間に築かれる「建設的な関係」
日本にとっての意義─国富を守る!
脆弱なインベストメント・チェーンとガバナンス改革
期待されるガバナンス改革
「同じ船に乗る」ことがエンゲージメント実践の大前提
まずは相互理解から
重要なESG項目は時代とともに変化する
第5章 ESGの未来
スロー・インベストメントへの転換
これから必要な変革とは
参加者の姿勢が成否を決める
アムンディ・ジャパン[アムンディジャパン]
編集
内容説明
これからの「良い会社」とは?ESG投資で先頭を走る、欧州最大の資産運用会社が、世界最先端のノウハウを初めて明かす。
目次
第1章 ESGで何が変わるのか(企業の活動と存在意義―存在意義がわかって変わる企業の活動;今なぜ持続的成長か―ESGを考えなければ持続的成長はできない ほか)
第2章 ESGとは何か(それぞれ何を指すものか―異なる3つの言葉をひとつに;ESGの歴史―SRIからESG投資へ ほか)
第3章 これからの「良い会社」(付加価値創造メカニズム―ESGの目標値を持ち始めた「良い会社」;経営トップのコミットメントの必要性―ESGにはトップの意識と実行力が大事 ほか)
第4章 投資で社会を良くする(ポートフォリオでいかに表現するか―責任投資への取り組み方はさまざま;日本でのESG投資の在り方―投資家と会社の間に築かれる「建設的な関係」)
第5章 ESGの未来(スロー・インベストメントへの転換;これから必要な変革とは ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jack Amano
ラピスラズリ
MatsuNoHon
マメラッティ
Fuyuki Kawasaki
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- 和書
- 同性愛と異性愛 岩波新書