社会を変える投資 ESG入門

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社会を変える投資 ESG入門

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532357924
  • NDC分類 338.12
  • Cコード C0033

出版社内容情報

ESG(環境、社会、企業統治)に取り組む「良い会社」を選んで投資するために。基本から企業の選別方法まで解説する入門書。「良い会社」とは何か?
ESG投資で先頭を走る、欧州最大の資産運用会社が、
世界最先端のノウハウを初めて明かす。

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)のこと。資産運用の新たな手法として、世界的に大きな潮流となっています。
2017年7月、世界最大の機関投資家、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人、日本の公的年金を運用)がESGに基づく投資を1兆円規模で開始し、日本でも急速に注目が集まっています。

ESGの考え方、世界の現状といった基本から始め、ESGに取り組む企業の株式リターンまで考察。最新の知見を解説し、「良い会社」とはどのようなものか、明らかにします。

第1章 ESGで何が変わるのか
(1)企業の活動と存在意義─存在意義がわかって変わる企業の活動
さまざまなステーク・ホルダーとの関係の中での位置づけ
(2)今なぜ持続的成長か─ESGを考えなければ持続的成長はできない
資本主義の限界
グローバルな要請─SDGs(持続可能な開発目標)とは
「持続的成長」のために会社にはやれること、やるべきことがたくさん
(3)「利益最大化」から「先義後利」─「義」とは取り組むべき社会的課題

第2章 ESGとは何か
(1)それぞれ何を指すものか─異なる3つの言葉をひとつに
「国連責任投資原則」の6原則
環境の課題と具体例 環境課題の例
社会の課題と具体例 社会課題の例
ガバナンスの課題と具体例 ガバナンス課題の例
アムンディのESG基準
(2)ESGの歴史─SRIからESG投資へ
根幹にあるのは社会的責任投資(SRI)
責任投資の拡大
(3)今求められているものは何か─大局的な視点で課題を把握する
世界の今と日本の課題
企業に求められているもの
投資家に求められているもの
(4)経営戦略の一貫として─価値創造の源泉としても注目
「守り」のESGから「攻め」のESG
ビジネスモデルにESGを取り込む

第3章 これからの「良い会社」
(1)付加価値創造メカニズム─ESGの目標値を持ち始めた「良い会社」
IIRCが定義する「6つの資本」
財務資本/製造資本/知的資本/人的資本/社会・関係資本/自然資本
価値創造プロセス
時間と空間を超える会社活動の影響
(2)経営トップのコミットメントの必要性─ESGにはトップの意識と実行力が大事
会社のストーリー
まずはビジョン
フェイスブックの資本の変換、増減の流れ/シオノギの資本の変換、増減の流れ
6つの資本におけるESG的視点
個人情報対策を迫られるフェイスブック
時間軸を超えてなされる経営判断
(3)資本市場への発信「統合報告書」─ESGへの目標を表明する場
統合報告書が生まれた背景
日本での統合報告書発行の動き
統合報告書は何を訴えているのか
具体的なフレームワーク
オムロンの先進事例
(4)会社がESGで格付けされる?─取り組みや達成度を評価
(5)投資への影響─現状の分析と今後の展望は
価格形成に関するわれわれの仮説 分母/分子
これまでの実証研究
ESGスコア/東京理科大学・山下隆教授の分析/
アムンディ・ジャパンの分析/実証はこれから……

第4章 投資で社会を良くする
(1)ポートフォリオでいかに表現するか─責任投資への取り組み方はさまざま
4つの動機(責務、リスク、価値観、リターン)と3つの形態
ESG情報の反映/エクスクルージョン/インパクト
(2)日本でのESG投資の在り方─投資家と会社の間に築かれる「建設的な関係」
日本にとっての意義─国富を守る!
脆弱なインベストメント・チェーンとガバナンス改革
期待されるガバナンス改革
「同じ船に乗る」ことがエンゲージメント実践の大前提
まずは相互理解から
重要なESG項目は時代とともに変化する

第5章 ESGの未来
スロー・インベストメントへの転換
これから必要な変革とは
参加者の姿勢が成否を決める

アムンディ・ジャパン[アムンディジャパン]
編集

内容説明

これからの「良い会社」とは?ESG投資で先頭を走る、欧州最大の資産運用会社が、世界最先端のノウハウを初めて明かす。

目次

第1章 ESGで何が変わるのか(企業の活動と存在意義―存在意義がわかって変わる企業の活動;今なぜ持続的成長か―ESGを考えなければ持続的成長はできない ほか)
第2章 ESGとは何か(それぞれ何を指すものか―異なる3つの言葉をひとつに;ESGの歴史―SRIからESG投資へ ほか)
第3章 これからの「良い会社」(付加価値創造メカニズム―ESGの目標値を持ち始めた「良い会社」;経営トップのコミットメントの必要性―ESGにはトップの意識と実行力が大事 ほか)
第4章 投資で社会を良くする(ポートフォリオでいかに表現するか―責任投資への取り組み方はさまざま;日本でのESG投資の在り方―投資家と会社の間に築かれる「建設的な関係」)
第5章 ESGの未来(スロー・インベストメントへの転換;これから必要な変革とは ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jack Amano

1
ESG投資の基本的な考え方を学ぶことが出来る本です。この問題は、なかなか難しいところがありますが、長期的に投資家が変わることで、企業行動を変え、持続可能な成長の道筋を見つけていく必要があるものです。基本の理解に良い本かと思います。2020/04/16

ラピスラズリ

1
投資家の企業に対する新しい評価基準であるESGについて解説した本。いろいろなところで聞く持続可能な開発目標(SDGs)の企業版だと理解している。儲かればいいという考え方ではなく、企業と投資家が協力して、環境、社会、ガバナンスのことを考えながら長期の利益を考えていくというのは、正直きれいごとのように思えるが、そのような企業が評価されるような仕組みを構築していくというやり方でそれを広めようとしているのは実践的だなと感じた。そうでないと、精神論だけではうまくいかないんだと思う。2019/03/24

MatsuNoHon

1
Enviroment(環境)Social(社会)Governance(企業統治) 入門ということで、ESGが唱えられている背景、ESGの考え方が出てきた歴史、これから企業が求められる社会的責任を表現する資本市場への発信「統合報告書」、投資家と企業との間に築かれる投資のあり方、などが解説されている。 あと、投資会社の本ということで、ESG項目による今後の企業評価、投資への影響が記されている。2018/12/27

マメラッティ

0
簡潔に書かれているので、予備知識なしでも、簡単に読み進められる。ちょっと大枠なので、日常生活ですぐに役に立つことはなさそうだが、企業を見る際などに意識してみる。2023/06/06

Fuyuki Kawasaki

0
昨今、投資家の間で注目されているESG経営とはどういうことか分かりやすく解説している本。 ESGとはどういうものか、なぜ流行っているのかという切り口から始まり、ESGに取り組む事が企業の長期的な安定と利益につながる事を簡潔に説明してくれる。 きちんとデータを用いてくれるので信用できる。入門書なので基本的部分から始まるが、簡潔過ぎるという事も無いので、幅広い読者にオススメ出来る。 中々良い本と思う。2020/01/23

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