出版社内容情報
高齢者偏重となっている日本の経済運営。直ちに方向転換を行わないと将来世代の破綻は必至だ。日本経済の最大の病巣にメスを入れる。
内容説明
公的債務の累増により、孫の世代は祖父母の世代に比べて1億円も損をするといわれるほど、日本の世代間格差は深刻さを増している。深刻な世代間格差の原因の一つとして指摘されるのが、シルバー民主主義だ。孫世代や将来世代の生活を生まれる前から実質的に破綻させている莫大な債務先送りを止め、かつ世代間戦争を回避するには、生半可な政策では実現困難だ。本書は、シルバー民主主義の実像について、ファクトとデータそしてロジックによって分析し、民意の高齢化の是正、民意の遮断、年齢にかかわらず働ける「エイジフリー社会」の実現などの解決策を大胆に提言する。
目次
序章 シルバー民主主義の虚と実
第1章 罠に陥ったのは日本だけか
第2章 本当にそうなのか?―社会保障におけるシルバー優遇の虚実
第3章 対立は真実なのか?―世代間格差の実態
第4章 改革を阻む俗説を斬る―先送りの犯人はシルバー優遇政治だけではない
第5章 民意の高齢化は続くのか?―止まらないトレンドを分析する
第6章 何が生み出したのか?―民意を忖度する政治の誕生
第7章 脱却できるのか?―シルバー優遇政治超克の戦略
著者等紹介
島澤諭[シマサワマナブ]
公益財団法人中部圏社会経済研究所経済分析・応用チームリーダー、法政大学兼任講師、財務省財務総合政策研究所客員研究員。1994年東京大学経済学部卒業。同年経済企画庁(現内閣府)入庁。2001年内閣府退官。秋田経済法科大学経済学部専任講師、秋田大学教育文化学部准教授等を経て、15年4月より現職。この間、内閣府経済社会総合研究所客員研究員、内閣府世代会計専門家チーム委員等を兼任。専門は財政学、公共経済学、政治の経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shikada
朝ですよね
お抹茶
東田正平
ラピスラズリ