出版社内容情報
「史上最強の金融政策」として打ち出されたマイナス金利政策。そのメカニズム、効果と問題点を理論・実証両面から徹底分析する。「史上最強の政策」真の効果は?
賛否両論が渦巻く歴史的な大実験、マイナス金利政策。経済、マーケットへの影響は? 副作用は?
長期停滞論、ヘリコプターマネー論も交え、徹底検証。
2016年1月、日本銀行が導入を発表したマイナス金利政策。1999年のゼロ金利政策以来でいえば第5の非伝統的な金融政策であり、「史上最強の枠組み」と黒田総裁が称する、量的・質的金融緩和(QQE)の両軸にマイナス金利を加えた「3次元緩和」政策です。
少子高齢化が進行するもとで、デフレとの長期にわたる闘いの末に導入を決断したマイナス金利政策によって、日本経済はデフレから完全に抜け出し、成長経路に戻ることができるのか。それともネガティブな効果を経済に与えるのか。日本銀行は財務の健全性を保てるのか。3次元QQE政策はどこまで継続できるのか。
未踏の金融政策の効果とリスクを理論・実証両面から解明するとともに、日本経済が成長を取り戻すための方策を提案します。
序 章 マイナス金利政策と長期停滞
第1章 第5の非伝統的金融政策
第2章 マイナス金利政策で何が変わったのか
第3章 金融機関から見たマイナス金利政策
第4章 日本銀行のコストと財務の健全性
第5章 長期停滞論の罠:日本はデフレから抜け出せるのか
第6章 キャッシュレス社会に向けて:新たな技術革新と成長力強化
第7章 3次元QQEはどこまで継続できるのか
岩田 一政[イワタカズマサ]
日本経済研究センター理事長
1946年生まれ。70年東京大学教養学部卒業、経済企画庁入庁。西ドイツ留学、OECD出向、経済企画庁経済研究所主任研究員、東京大学教養学部教授、日本銀行副総裁などを歴任。著書に『デフレとの闘い』『量的・質的金融緩和』など。
左三川 郁子[サミカワイクコ]
日本経済研究センター主任研究員
1990年ロンドン大学SOAS法学部卒業(L.L.B取得)後、日本経済新聞社入社。編集局金融部記者、経済部記者を経て97年日本経済研究センターに出向。在英国日本国大使館専門調査員、日本経済新聞社の国際テレビ放送「Nikkei Japan Report」のコメンテーターなどを経て、2014年より現職。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。学習院大学経済学部非常勤講師(金融論)。著書に『量的・質的金融緩和』『激流アジアマネー』(いずれも共著)など。
日本経済研究センター[ニホンケイザイケンキュウセンター]
内容説明
「史上最強の政策」の真の効果は?賛否両論が渦巻く歴史的な大実験、マイナス金利政策。経済、マーケットへの影響は?副作用は?長期停滞論、ヘリコプター・マネー論も交え、徹底検証。
目次
序章 マイナス金利政策と長期停滞
第1章 第5の非伝統的金融政策
第2章 マイナス金利政策で何が変わったのか
第3章 金融機関から見たマイナス金利政策
第4章 日本銀行のコストと財務の健全性
第5章 長期停滞の罠:日本はデフレから抜け出せるのか
第6章 キャッシュレス社会に向けて:新たな技術革新と成長力強化
第7章 3次元QQEはどこまで継続できるのか
著者等紹介
岩田一政[イワタカズマサ]
日本経済研究センター代表理事・理事長。東京大学名誉教授。1946年生まれ。70年東京大学教養学部卒業、経済企画庁入庁。西ドイツ世界経済研究所留学、OECD勤務(経済統計局金融財政政策課)、経済企画庁経済研究所主任研究官を経て、86年東京大学教養学部助教授に就任。同大教授を経て、2001年内閣府政策統括官。2003年より08年まで日本銀行副総裁。2008年から09年まで経済財政諮問会議議員。内閣府経済社会総合研究所所長を経て、現職
左三川郁子[サミカワイクコ]
日本経済研究センター主任研究員・金融研究室長。1967年生まれ。90年ロンドン大学SOAS法学部卒(L.L.B取得)後、日本経済新聞社入社。編集局金融部記者、経済部記者を経て97年日本経済研究センターに出向。在英国日本国大使館専門調査員、日本経済新聞社の国際テレビ放送「Nikkei Japan Report」のコメンテーターなどを経て、現職。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。学習院大学経済学部非常勤講師(金融論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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