スーパーパワー―Gゼロ時代のアメリカの選択

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スーパーパワー―Gゼロ時代のアメリカの選択

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532356781
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0033

内容説明

世界と日本が直面する地政学リスク。Gゼロ時代に突入し、アメリカが世界を主導する力は以前ほど絶大ではなくなった。だが、しばらくはアメリカが唯一の「スーパーパワー(超大国)」であることに変わりはない。アメリカは今後、世界を舞台にどういった役割を演じるのか?他国の問題解決から手を引いてしまうのか?「Gゼロ」という言葉を世に送り出した気鋭の政治学者が、世界のあらゆる地域に影響を及ぼすアメリカの外交戦略を3つの選択肢で示す。

目次

第1章 今日の世界、明日の世界
第2章 矛盾する冷戦後の外交政策
第3章 「独立するアメリカ」
第4章 「マネーボール・アメリカ」
第5章 「必要不可欠なアメリカ」
第6章 岐路に立つアメリカ
終章

著者等紹介

ブレマー,イアン[ブレマー,イアン] [Bremmer,Ian]
ユーラシア・グループ社長。スタンフォード大学にて博士号(旧ソ連研究)、フーバー研究所のナショナル・フェローに最年少25歳で就任。コロンビア大学、東西研究所(East West Institute)、ローレンス・リバモア国立研究所を経て、現在はニューヨーク大学で教鞭をとるほか、ワールド・ポリシー研究所の上級研究員も務める。2007年には、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダー」に選出される。1998年、28歳で調査研究・コンサルティング会社、ユーラシア・グループをニューヨークに設立

奥村準[オクムラジュン]
1950年岐阜市生まれ。1976年に東京大学法学部を卒業、通商産業省(現在の経済産業省)に入省。国際関係の業務を中心に、在ブラジル大使館勤務などを経て、JETROニューヨーク・センターの所長。2001年の9.11同時多発テロの際には、日系企業への対応などに当たる。現在は、明治大学国際総合研究所(MIGA)の客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

85
世界唯一の超大国、アメリカが今後歩むべき外交の道とは。2015年12月刊行。この役一年後にトランプ政権が誕生する。ある意味生まれるべくして生まれた政権だったのか。◆世界におけるアメリカの役割、3つの選択肢 ①独立するアメリカ:世界の問題は当事国に任せて アメリカは自国の問題に専念する。②マネーボールアメリカ:国益中心の外交。世界の課題であってもコストとリスクを共有する国がなければ手を出さない。③必要不可欠なアメリカ:これまで通り世界に対してアメリカ主導で経済を上昇させて、紛争を処理する。2019/12/21

おさむ

36
昨年末、米国で話題を呼んだ本。気鋭の政治学者が米国が取りうる3つの外交戦略を提示する。選択肢は国内回帰、限定関与、積極関与。筆者が選んだのはアジアの秩序を動揺させる可能性高く、日本に大きな意識改革を迫るシナリオ(言わずともどれかはお分かりかと)。冷静に考えれば、こうなるんでしょうな。日本人も「Gゼロ時代」の洗礼を受けなくてはいけない時が来たのかも知れませんね。2016/09/26

Miyoshi Hirotaka

23
選択しないことが最悪の選択。これが、民主主義の原則。ソ連崩壊後、スーパーパワーとなった米国が、世界各地の動揺や紛争に関与したが上手くはいかなかった。自分がどんなに強力でも、結果について自分よりも強い関心を持つ敵を打ち負かすのは難しい。トランプ政権が選択されたのはこれを学習した結果。米国が外交に関し、国内回帰、限定関与、積極関与の3つの選択肢をめぐり意思決定する時期が再び来た。その選択の結果によっては、日米関係も姿を変える。さらに、IMF、WTO、安全保障など米国の存在を前提に成り立っている枠組みも変わる。2020/02/29

koji

17
本書は、Gゼロの時代に、米国の次期大統領は、①米国は世界の全ての問題に責任を負うことから独立し米国自身の安全を担保することに注力すべき、②同盟国や友好国の役割を増やし米国は間接アプローチ中心とすべき、③米国は自由と秩序の責任者としてリーダーシップを発揮すべきという3つの選択肢のどれを取るべきかを問う書です。更にこれは読者にも突きつけているのです。著者は呻吟したすえに、①を選択します。さて私はどうか。私は米国には②を選択してもらいたいですね。日本は地政学に不安がありますから。唯日本の行く末を考えるのが先です2016/10/16

九曜紋

14
今後の米国が取るべき選択肢は3つある。米国は国内回帰するべきだという「独立するアメリカ」、世界のことには限定関与するべきだという「マネーボール・アメリカ」、世界のことに積極関与するべきだという「必要不可欠なアメリカ」。著者の推す選択肢は第1の「独立するアメリカ」である。米国は少なくともあと暫くは世界唯一の超大国であり続けるだろうが、今日の世界情勢はあまりにも複雑になり過ぎた。この世に理想郷を創るという建国の理念を世界中に推し進めるだけの余裕は最早無い。その現実に幾ばくかの寂しさを感じるのはなぜだろうか?2016/05/05

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