内容説明
本当の企業価値を高めるのは誰か?台頭するアクティビズム、エンゲージメントの強化…ガバナンス改革の先にある構造変化の本質を問う。
目次
第1章 株式会社とは?株主とは?
第2章 株式は誰が保有し、誰が売買しているのか?
第3章 良い株主とは?悪い株主とは?
第4章 再加速する株式持合解消
第5章 企業と投資家との対話
第6章 エンゲージメント・ファンドとアクティビスト・ファンド
著者等紹介
菊地正俊[キクチマサトシ]
みずほ証券エクイティ調査部、チーフ株式ストラテジスト。1986年東京大学農学部卒業後、大和証券入社、大和総研、2000年にメリルリンチ日本証券を経て、2012年より現職。1991年米国コーネル大学よりMBA。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junichi Wada
3
良い株主とは何か。上場会社にとって対話を行う投資家であると。基本的には機関投資家の目線から会社を見ている。また、昨今のスチュワードシップコードやコーポレート・ガバナンスコード、社外取締役、ROE投資に言及。後だしジャンケンになるが著者がお褒めになっておられる改革企業の株価をみると上がってない。本質的に成長企業はなんなのか。永遠の問い。2020/09/02
葵堂
0
かなりグローバルな視点で見た話。 とはいえ単元株主でも全員がそれなりの自覚を持って企業と向き合う土壌を作らないことには日本の株式市場は成長しないと思う。特に無回答議決権行使書持っておみやげだけ受け取りに来る人とか。2017/09/30
Hiroo Shimoda
0
機関投資家や企業などの最近の動きを羅列しているだけ。タイトルにある良い株主悪い株主の分類も一般的な見方そのもの。この本には気づきが無い。2016/03/02
Masaki Sato
0
ダブルコードができた頃の2016年の発行なので出てくる固有名詞などは古くなっているが(スティールパートナーズやトヨタのAA型種類株式とか)、良い株主と悪い株主の考え方は普遍だし、10年近く経った今でも中身が古びていない(逆に言えば企業側の進歩が遅い)。良い株主とは、経営をさらなる高みに引き上げ、ひいては企業の稼ぐ力を高め、国力の向上に貢献する存在。2024/08/31