内容説明
ダイエットの挫折、昼寝で失うもの、就活生と英語検定、アベノミクスの効果、格差問題、インフレとデフレ…。これ、実は、全部ひっくるめて「経済の問題」です!ややこしいと、つい敬遠しがちな経済のしくみと流れをユーモアたっぷりに解説します。これであなたも経済通。
目次
食べ放題は客も店もハッピーな仕組みだが…
ダイエットの挫折と、貯金ができない理由は同じである
昼寝にかかる「コスト」を考えてみる
英語検定と、宝石を売る高級百貨店の共通点
倒産しそうな借り手を、銀行が支えるのはなぜ?
どうして政府は銀行ばかり助けるのか、不公平じゃないですか
銀行に預けたお金のほとんどが、金庫に入っていないわけ
皆が「いいこと」をすると、皆が悲惨な目に遭う!?
赤字の仕事もやったほうがマシなことがある
粉飾決算は「恥ずかしくない」から続発する!?〔ほか〕
著者等紹介
塚崎公義[ツカサキキミヨシ]
久留米大学商学部教授。東京都生まれ。1981年、東京大学法学部卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に調査関連部署に勤務した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒデミン@もも
36
経済入門というタイトル、素人ウケしそうな装丁。だけど中身はなかなか素人には難しい。が、著者は頭脳明晰でユーモアも含めての解説は読みやすい。経済学って本当に計算なんだ。いろんなことを置き換えて分析されてる。「ダイエットの挫折と、貯金ができない理由は同じ」「金融の専門家に円高か円安か聞いてはいけない」「格差解消よりも、貧困からの救済こそが大切なのだ」共産主義の資本主義のパン屋さんの話とかわかりやすい。2016/04/15
犬こ
21
これだけ円安になったのに輸出量が増えていない。アベノミクスは、プロの経済学者でもその効果を測るのはムズカシイらしいです。そんな経済の見方をあらゆる角度でみる本で、とても為になります。マスコミや新聞の先入観には惑わされないよう、経済感覚と、1つのデータのみでは惑わされない選択視野を広げたいです。2017/06/14
to boy
14
「経済学」ではなく「経済」と言う所がミソ。もう少しかたい話かと思ったら、経済のいろんな現象を一段掘り下げて解説すると言うスタイルでちょっと物足らなかった。ちょっとした物知りになるには良いけれどだから何って言う感じ。2023/07/14
まろにしも
6
★★★★★ 近頃、幸運にも続いて良書に巡り合っていることもあり、経済学って面白いなあ。日経新聞を読むのが楽しみになってきた。この本の著者は、日経新聞の「やさしい経済学」のコーナーで連載されていた(「需要不足か供給制約か」)。とても分かり易かったので、この本を買った訳だが、表紙のデザインがイマイチであることを除いて、最高に素晴らしい本であった。無茶苦茶面白かった。2017/01/21
onbu_usagi
1
うーん、よく分からなかった。文体はとっつきやすんだけど、専門用語が理解の邪魔をする。みんなが同意していることによっていまの経済がある?ということ?アベノミクスは特殊な状況というのも、ちょっとよく分からない。 今後のリスクはインフレと長生き、という点では同意できた。2019/01/05