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アメリカと中国 もたれ合う大国

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532356217
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C0033

出版社内容情報

アメリカと中国--全く異なる政治体制で、軍事的には仮想敵同士でありながら、経済的には密接に結びつく。本書はこの奇妙な2国関係がどのようにして形成され、近未来どうなっていくか、どうあるべきかを論じる。

内容説明

「壮大なるアンバランス」は解消できるのか?身の丈以上の消費を謳歌するアメリカ。アメリカ向け輸出で経済成長を続ける中国―。この「危うい共依存」の先には何があるのか?世界の行方を決定づける米中関係の近未来を、著名エコノミストが占う。

目次

1 最初は(偽りの繁栄の政治経済学;だれがだれに依存しているのか?)
2 指導力と権力(親分と巨匠―グリーンスパンと朱;大安定についての論争―温とバーナンキ;両国は戦略に取り組む―ワシントンと国家発展改革委員会)
3 緊張(新しいグローバリゼーション;多角的な世界における二国間主義;中国に関するぼやき)
4 威嚇射撃(不均衡と大危機;スムート=ホーリー法再び)
5 決意(バランス調整を図る;新しいアメリカが新しい中国と出会う;もたれ合い・インターネット・二重アイデンティティの危機)

著者等紹介

ローチ,スティーブン[ローチ,スティーブン] [Roach,Stephen]
イェール大学シニアフェロー上級研究員。1945年生まれ。経済学博士(ニューヨーク大学)。米連邦準備制度理事会(FRB)調査スタッフ、ブルッキングス研究所研究員などを経て82年、モルガン・スタンレーに入社。91年からチーフ・エコノミストとして、世界に駐在する同社のエコノミストを統括。07年6月から香港駐在のアジア地域会長を務める。90年代後半のアジア金融危機を直接体験。西洋人としては米中経済関係についてもっとも詳しい論者の一人

田村勝省[タムラカツヨシ]
1949年生まれ。東京外国語大学英米語学科および東京都立大学経済学部卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、関東学園大学経済学部教授(専門は国際金融論)。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
アメリカの過剰消費と中国の過剰生産2024/04/19

yes5&3

2
再読。リーマン後トランプ前の2015年当時の米中関係を思い出すのに好適な本。究極の消費国の米国と究極の生産国の中国はお互いにもたれあっている。そのような不均衡は持続可能でないので、新しい米国と新しい中国が出会うには、という結び。トランプ前から互いの不信感はあって関税引き上げや責任のなすりつけはあった。もたれあいは永続できない仕組みだったのだろうけど、「自分が損してでも相手に損をさせたい」現在の囚人のジレンマよりましに感じる。最終章ネットの予想;中国の弾圧は予想以上に維持され、米国の分断は予想以上に進んだ。2023/08/19

田中峰和

2
身の丈以上の消費を謳歌する米国と、米向け輸出で高成長する中国。また中国は米国債の最大の買い手として、米国は中国の最大の輸出先として密接に結びつき、危うい共依存を続けてきた。本書はこの奇妙な両国関係を不格好な共依存と定義し、この快適ではない抱擁、政略結婚の形成過程と近未来はどうあるべきかを論じる。壮大なるアンバランスは解消できるのか。米中両国の成長戦略と経済政策を掘り下げ、両国の政治的リーダーシップの比較、知的財産権の対立、インターネットの役割、サイバー攻撃をめぐる近年の対立まで多彩な論点が展開されている。2015/04/10

ミッキー

0
丁寧に米中の差異と似ている点を比較しており、両国についての理解を助ける面もあり、参考になります。第三者としては、どうすべきかは自分で考えなくてはいけないと思いました。2015/07/04

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