出版社内容情報
アメリカと中国--全く異なる政治体制で、軍事的には仮想敵同士でありながら、経済的には密接に結びつく。本書はこの奇妙な2国関係がどのようにして形成され、近未来どうなっていくか、どうあるべきかを論じる。
内容説明
「壮大なるアンバランス」は解消できるのか?身の丈以上の消費を謳歌するアメリカ。アメリカ向け輸出で経済成長を続ける中国―。この「危うい共依存」の先には何があるのか?世界の行方を決定づける米中関係の近未来を、著名エコノミストが占う。
目次
1 最初は(偽りの繁栄の政治経済学;だれがだれに依存しているのか?)
2 指導力と権力(親分と巨匠―グリーンスパンと朱;大安定についての論争―温とバーナンキ;両国は戦略に取り組む―ワシントンと国家発展改革委員会)
3 緊張(新しいグローバリゼーション;多角的な世界における二国間主義;中国に関するぼやき)
4 威嚇射撃(不均衡と大危機;スムート=ホーリー法再び)
5 決意(バランス調整を図る;新しいアメリカが新しい中国と出会う;もたれ合い・インターネット・二重アイデンティティの危機)
著者等紹介
ローチ,スティーブン[ローチ,スティーブン] [Roach,Stephen]
イェール大学シニアフェロー上級研究員。1945年生まれ。経済学博士(ニューヨーク大学)。米連邦準備制度理事会(FRB)調査スタッフ、ブルッキングス研究所研究員などを経て82年、モルガン・スタンレーに入社。91年からチーフ・エコノミストとして、世界に駐在する同社のエコノミストを統括。07年6月から香港駐在のアジア地域会長を務める。90年代後半のアジア金融危機を直接体験。西洋人としては米中経済関係についてもっとも詳しい論者の一人
田村勝省[タムラカツヨシ]
1949年生まれ。東京外国語大学英米語学科および東京都立大学経済学部卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、関東学園大学経済学部教授(専門は国際金融論)。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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