内容説明
日本の第一級の経済学者が読み解く。岩井克人×マルクス、伊藤元重×スミス、猪木武徳×ベッカー、佐伯啓思×ハイエク…彼らを知らずして経済学は語れない。
目次
第1章 経済学の7人の英雄
第2章 経済学をつくった人々
第3章 限界革命の群像
第4章 近代化する経済学
第5章 ケインズ革命の攻防
第6章 現代経済学の巨星たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
104
この本はまるっきり新しいものだと思っていましたが、日経新聞に1990年代に日経新聞のやさしい経済学(経済教室欄に掲載)に連載されたものを日経ビジネス人文庫2冊(20名づつ)に収録し、それをまた合本にしたものです。ただ宇沢先生の「ヴェブレン」は納められていませんでしたので41名になっています。私はこれで3度目の読書です。日経新聞も商売をするなあという感じです。それぞれ第一人者が書かれているので、内容はある程度しっかりしている気がします。まあ復習になって頭のボケ防止にはなりました。2015/11/10
壱萬参仟縁
14
シュンペーター曰く、スミス『国富論』はこれまで公刊された書籍で最も成功した科学書という(28頁)。ハイエクは立法と行政を峻別することを強く主張、自由の条件であるルールについて無条件の民主主義を制限すべきとした(74頁)。ウェーバーは政治における民主化が官僚制化を促進するとした(91頁)。ケネーにとって農業とは、富が消費される再生産過程を運行させる力で、他の生業は素材と生活資料の面で農業の一文枝にすぎない(97頁)。マルサスは反進歩主義者(128頁)。 2015/01/11
葉
3
9割知っている大物で経済学では必ず名前が載っている人だらけだった。4章の近代化する経済学の部分から個人的にヒットした。クールノーとヒックス、ノイマンは良かった。先生の語りも良かったし、ちょっとしたユーモアも良かった。例えば、ノイマンはパーティ好きで、話はうまく、そのパーティでゲームを披露していた。シュンペーター教授の顔が怖いと思ってしまった。経済学徒による飲み会で多いに使えそうな内容が盛りだくさんである。2014/11/10
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