人口回復―出生率1.8を実現する戦略シナリオ

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532356088
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

年8兆円の育児給付が最も効果がある!復活策を具体的にシミュレーション。出生率を30年かけて2.0にしたフランス、女性労働の戦力化で成長したオランダ―。海外の成功事例に基づき人口減少回避策を明示。

目次

序章 静かに破綻への道を歩む
第2章 復活への道
第3章 人口の維持―8兆円の支出を
第4章 外国人の戦力化―留学から移民へ
第5章 女性のオランダ並みの活躍
第6章 フランスに学ぶ少子化回避
第7章 大学をイノベーションの泉に
第8章 脱原子力依存の選択―省エネ推進がカギ
補論 グローバル経済の行方―米中に明暗

著者等紹介

岩田一政[イワタカズマサ]
1946年生まれ。70年東京大学教養学部卒業、経済企画庁入庁。西ドイツ世界経済研究所留学、OECD勤務(経済統計局金融財政政策課)、経済企画庁経済研究所主任研究官を経て、86年東京大学教養学部助教授に就任。同大教授を経て、2001年内閣府政策統括官。03年より08年まで日本銀行副総裁。2008年から09年まで経済財政諮問会議議員。内閣府経済社会総合研究所所長を経て、現在、日本経済研究センター代表理事・理事長。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

27
図表1 日本に3つの異なる未来の可能性(15頁)。停滞か、成長か、破綻か? 最悪のシナリオを描いてそれに対処するのが政策、制度、法律の責任だと思う。制度として、政治安定度、市場開放度、起業しやすさ、自由で柔軟な労働市場、男女間格差に着目(25頁)。消費税25%、国民負担率5割超(33頁~)。到底無理。対応できる層は限られるのでは? 2100年の人口は8~9千万人で安定(90頁~)と推計。2015/07/05

まゆまゆ

3
約40年後の2050年に日本はどうなっているか。出生率1.8までの回復が成し遂げられれば成長が行えるという主張のもと、政策が提言される。雇用(女性・若者・高齢者の活用)、規制(資本参入規制の撤廃、競争促進)、人口そしてエネルギー(化学燃料輸入)にかかる政策を適切に行えば、生活水準や一人当たりの所得も増加し、今より確実に成長しているだろう。しかし現状のままでは確実に停滞または破綻するであろう、と。2014/10/21

uusak

2
すべてを満足させることはできない。ある選択をするには何かを犠牲にする必要があるということです。2014/10/18

tacacuro

1
日本経済の復活には、女性・若者・高齢者の雇用の壁、新規参入を阻む資本・規制、イノベーションの壁、人口減少の壁、エネルギーの確保という壁という「4つの壁」の打破が必要だという。特に、急速に高齢化が進む中で、国の活力を損なう国民負担率の急上昇を防ぐには、人口減に歯止めをかける必要があると。本書の提案は、フランスをモデルとする保育施策の充実と、留学等を経由した年間20万人の移民の受け入れ。いずれにせよ痛みや増税を伴う「異次元の改革」が不可欠。2017/02/07

Akitoshi Maekawa

1
一昨年、問いをもらってからずっと頭にあった「そもそも人口が増えない限りあらゆる施策はゼロサムゲームではないか」に関する思考を巡らせたくて読んだ。あらゆる施策は独立しておらず、雇用の創出・働き方の変革・多様性のある人材の登用など、すべて組み合わさって一つの世界になるのだな、と思う。 その時重要なのは「どのような未来を信じるか」なのかな、と思いながら読み進めた。国がやること地方がやること、官がやること民がやること。この辺り思想を持っていきたい。2016/11/16

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