内容説明
波乱の時代は歴史に立ち返れ!傑出した頭脳を誇る型破りの経済学者、ケインズ。実はソ連のスパイでもあった切れ者官僚、ホワイト。英米それぞれの国益を背負って衝突する知的構想力。中国台頭後の世界への洞察に富む世紀の激闘をヒューマン・ドキュメントとして描いた金字塔!
目次
第1章 はじめに
第2章 世界がホワイトマウンテンズにやって来る
第3章 ハリー・ホワイトの破格の出世
第4章 メイナード・ケインズと貨幣という厄介者
第5章 「もっとも寛大な行い」
第6章 ホワイトとケインズ、それぞれの最高のプラン
第7章 ホワイトの策略
第8章 歴史がつくられる
第9章 ファラのように懇願する
第10章 古き秩序は去り、新しき秩序が訪れる
第11章 エピローグ
著者等紹介
ステイル,ベン[ステイル,ベン] [Steil,Benn]
米外交問題評議会シニア・フェロー、国際経済学ディレクター。著書にMoney,Markets,and Sovereignty(2010年ハイエク・ブック・プライズ受賞)がある
小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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achilles_tortoise
1
ケインズが政治的文脈にあわせて主張や理論を変えていたこと、ホワイトがロシアへの情報提供者であったとの記述がやはり印象的であった。経済学において期待が重要な役割を占めることを考えると政治状況にあわせて一種日和見黄な態度をとるのは当然なのかもしれない。リーマンショック以降、ケインズを再び読んでみようとの流れが強まっているが、そこまで遡ってでも学問の権威の源泉を探さないといけないといけない状況になっているのかもしれないと思った。2015/03/22
takao
0
ふむ2025/07/29
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