量的・質的金融緩和―政策の効果とリスクを検証する

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532356002
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C3033

出版社内容情報

アベノミクス第一の矢は日本経済の復活にどれほどの効果をもたらすか? 大胆な“異次元緩和”の効果とリスクをデータから丹念に分析し、今後を展望。英フィナンシャル・タイムス紙もこの分析結果に注目した話題作。

内容説明

前例のないほど大胆な緩和策を打ち出した黒田日銀の金融政策は、日本経済の復活にどれほど影響を与えるか。その効果とリスクをデータから丹念に分析し、わが国の今後を展望したレポートを全公開。英FT紙も注目する報告!「大胆」の次に何が来るのか?

目次

序章 大胆な金融政策変更の成果とリスク評価
第1章 量的・質的金融緩和政策の効果とリスク
第2章 異次元緩和が長期金利と資産価格に及ぼした影響
第3章 長めの国債発行は緩和効果を弱めたか
第4章 金融緩和策の出口で発生するコスト
第5章 米国、英国、欧州のフォワード・ガイダンス
第6章 日本のフォワード・ガイダンス
第7章 マクロ・プルーデンス政策体制の早期確立を
第8章 米国の量的緩和と新興国のマネーフロー

著者等紹介

岩田一政[イワタカズマサ]
1946年生まれ。70年東京大学教養学部卒業、経済企画庁入庁。西ドイツ世界経済研究所留学、OECD勤務(経済統計局金融財政政策課)、経済企画庁経済研究所主任研究官を経て、86年東京大学教養学部助教授に就任。同大教授を経て、2001年内閣府政策統括官。03年より08年まで日本銀行副総裁。2008年から09年まで経済財政諮問会議議員。内閣府経済社会総合研究所所長を経て、現在、日本経済研究センター代表理事・理事長。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

駒場

2
日本の近年の量的緩和に関する実証分析本。ほぼほぼ実証分析のみで構成されているため、「それほんとかよ」という点がないのが良い。緩和は金利と資産価格にどの程度影響したのか?緩和のリスクって?などなど明解且つ論点が整理されている。が、実証分析の基礎となる理論(金利の上昇低下のメカニズム、そもそも量的緩和とは……)は教科書的な記述をバッサリ省いているため、いきなりこれから入るとちんぷんかんぷんと思われる。金融専門の学生、研究者、あるいはそれ関連の職に就いている人向けかもしれない2015/02/15

きち

0
この本を読み、QQEを1から理解するのは難易度が高いと個人的に感じた。しかし、他の初歩的な本や経済レポート等を読んでから、この本を再読すると非常に分かりやすかった。おすすめできる。2015/09/18

kurosuke

0
実証分析にフォーカスしているので難解。示唆としては、金利に関する明示的で、信頼のおけるフォワードガイダンスの導入が日銀に必要なこと(緩和縮小に向けた閾値等)、日銀のバランスシート毀損リスクを政府と検討し国による損失填補条項の復活も検討すべきこと、長めの国債発行が金融緩和効果を弱めていた可能性があること、マクロプルーデンス政策の早期策定などが記載されています。金融緩和に向けた出口戦略はどうなるのか、注目です!2014/08/09

hidek

0
著者は前日銀副総裁らで、2014年3月までのデータから日銀の異次元緩和の効果やリスクの検証を行っている。また、日銀だけでなく米英欧についても量的緩和政策の変遷などが整理されており、ここまでの金融政策の流れをおさらいできるのは良い。黒田日銀の量的・質的金融緩和策は、期待インフレの上昇や為替円安の進展など一定の効果を上げているといえる。しかし、金融政策の出口において損失が発生するリスクやその責任の所在、政府による長期債発行の増加が量的緩和効果を弱めていることなど、政府と日銀の一体感がない点を筆者らは懸念する。2014/07/28

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