リスクとの闘い―日銀政策委員会の10年を振り返る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 394p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532355999
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日銀政策委員会審議委員を2期10年務めた著者が、任期中に起こったITバブル崩壊、サブプライム危機、リーマン・ショックなどさまざまなリスクと対峙しながらどう金融政策を進めたかを総括する異色の回顧録。

内容説明

ITバブル崩壊、サブプライム・ローン問題、リーマン・ショック、欧州債務危機―次々と起こる不測の事態に、どう機敏に対応するか。金融政策の当事者として、また国際金融論の学者として、二つの立場の狭間に揺れながら最長の在任期間2期10年を全うした奮闘録。

目次

第1章 経済・物価の動向と金融政策―10年間の概観
第2章 新日銀法の制定―独立性と透明性をめぐって
第3章 政策委員会のメンバーになる
第4章 量的緩和政策について―その暫定的評価
第5章 出口戦略の位置づけ
第6章 質的緩和政策
第7章 漸進主義と不確実性
第8章 予想インフレの安定化
第9章 コミュニケーション・ポリシー
第10章 政策運営をめぐる今後の課題―問われる政府との距離

著者等紹介

須田美矢子[スダミヤコ]
1948年生まれ。71年東京大学教養学部卒業、79年同大大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専修大学経済学部助教授、同教授、学習院大学経済学部教授を経て2001年より2期10年、日本銀行政策委員会審議委員を務める。現在、甲南大学特別客員教授、キヤノングローバル戦略研究所特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

21
日銀審議委員を10年も勤め上げた方で、かなり今の政策スタンスとは異なった意見を持っておられる先生だと感じています。ただ一人の審議委員の立場ではかなり意見を政策に反映させるには限界があったことだと思います。小宮先生のお弟子さんだけあってかなりきめ細かく当時の政策などの経緯を書かれており資料としての価値は大きなものだと感じています。2014/09/21

強粘結炭

1
著者は大学教授というアカデミックな立場から,日銀政策委員会審議委員を10年間勤めた方。その金融政策観やマクロ経済に対する考え方は,経済理論に基づいており,首尾一貫している。どこまで民間経済に介入してよいのか,どの程度のリスクなら取ることが望ましいのか…といった葛藤が当時の議事要旨やデータにしたがって緻密に論考されている。本書を通読することで,「異次元緩和」と揶揄される現行の日銀QQEについて批判的に,そして論理的に考える際の一助となるだろう。2018/01/27

kentake

1
日銀政策委員会の10年間の活動を通じて、それぞれの局面で著者がどのように考え、それが日銀としての行動にどのように繋がったか、などについて興味深く書かれている。また、中央銀行が政策目標を策定し景気や物価を誘導するために、どのように考え、どのような苦労をしているか、などについて、米国等の事例を交えて解説されている点も面白い。2014/11/28

Edd

0
下らない言い訳乙。2014/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8030537
  • ご注意事項

最近チェックした商品