内容説明
世界最大級の資産運用会社の創業者が、長年にわたり顧客に送り続けてきたレターを元に、成功する投資哲学を伝授。
目次
二次的思考をめぐらす
市場の効率性(とその限界)を理解する
バリュー投資を行う
価格と価値の関係性に目を向ける
リスクを理解する
リスクを認識する
リスクをコントロールする
サイクルに注意を向ける
振り子を意識する
心理的要因の悪影響をかわす〔ほか〕
著者等紹介
マークス,ハワード[マークス,ハワード][Marks,Howard]
オークツリー・キャピタル・マネジメント会長兼共同創業者。ロサンゼルスを拠点とするオークツリー・キャピタル・マネジメントは運用資産800億ドル以上を誇る投資会社で、ハイイールド債投資や不良債権への投資を得意とする。ペンシルベニア大学ウォートン・スクールにて金融を学び、シカゴ大学経営大学院にてMBAを取得
貫井佳子[ヌキイヨシコ]
翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業。証券系シンクタンク、外資系証券会社に勤務後、2002年よりフリーランスで翻訳業に従事。「フォーブス日本版」の翻訳記事を数多く手がける。日本証券アナリスト協会検定会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikada
22
投資家が、投資の思考やリスクの捉え方を伝える一冊。おそらく自分は、本書が想定している読者ではないと思った。本書は、市場平均を上回る利益を得ることを目標とする人向けに書かれている。継続して高い利益を上げている投資家の考え方は参考になったけれど、自分には実践できない。おとなしく山崎元さんの本を読んでインデックスを買っていよう。2020/06/01
はるわか
22
①二次的思考をめぐらす(経済学は純然たる科学ではない)。②市場の効率性とその限界を理解する。③バリュー投資を行う(本質的価値の推計)。④価格と価値の関係性に目を向ける(「良いものを買う」ではなく「ものをうまく買う」)。⑤リスクを理解する(起こりうることのほうが多いという意味)。⑥リスクを認識する。⑦リスクをコントロールする。⑧サイクルに注意を向ける(ほとんどすべてのものにはサイクルがある)。⑨振り子を意識する。⑩心理的要因の悪影響をかわす(強欲、恐怖、思い込み、嫉妬、自己欺瞞、うぬぼれ)。2016/11/13
ライアン
20
これは良書。素晴らしいの一言に尽きる。いかに周りの空気に流されず冷静な目で物事を見るのが大事なのかと。投資のみならず生き方についてみも書かれた本だと思う。2017/03/23
moto
17
オークツリー・キャピタルの創業者であるハワード・マークスの著書。 ウォーレン・バフェットが本書を読み、バークシャー・ハザウェイの株主総会で配布したというエピソードは有名です。 投資哲学的な内容ですが、難しい表現は使われておらず、投資初心者であっても参考になることは多かったです。 ・2次的思考をめぐらす ・価格と価値の関係性に目を向ける ・サイクルに注意を向ける ・無知を知る など、投資の心得として、繰り返し読みたい一冊です。2020/04/19
masabi
17
【概要】いかにして長期で勝ち続ける投資家になるかを説く。【感想】投資哲学の表明である。ファンダメンタルズによるバリュー投資、逆張り投資家に分類される。サイクル、運、リスク、心理分析に多くの紙面が割かれるが、いかに実体価値との乖離が起こりそこに投資のチャンスが生まれるのかを物語っている。これからも自戒や確認のために折に触れて読み返すのだろうなと予感させる本だ。2018/02/03