内容説明
日本はギリシャにはならない。しかし、油断は禁物!財政破綻に陥ったギリシャよりも遥かに高い水準にある日本政府の借金。その累積を放置し続けたとき、何が起こるか。
目次
第1章 財政破綻は回避できるか(いかに高い水準にあるか;なぜ、こうなってしまったのか;日本は成長できなくなってしまったのか;今後、財政収支はどうなるのか;急激な財政赤字削減が景気を悪化させる恐れも;財政破綻に向かうシナリオ)
第2章 欧州財政危機の教訓(なぜ欧州財政危機が起きたのか;なぜ欧州通貨統合は行われたのか;ギリシャ危機と支援の枠組み;通貨危機における欧州中央銀行の役割;ギリシャの財政再建の困難性;欧州ソブリン危機から日本が学ぶべきこと)
第3章 財政再建と経済成長を両立できるか(いかにして両立させるか;税制と社会保険料を一体的に見直す;炭素税で景気を刺激する;知的移民を受け入れ、潜在成長率を引き上げる;国債の本質;財政再建か大インフレか)
補論 ゼロ金利下における金融政策の有効性(量的緩和と資産買入の効果;ヘリコプター・マネー政策は行うべきではない;政府紙幣の発行は、財政赤字の粉飾;ゲゼル・タックスによるマイナス金利政策)
著者等紹介
深尾光洋[フカオミツヒロ]
1951年生まれ。京都大学工学部卒業。日本銀行入行。OECDシニア・エコノミストなどを経て、慶應義塾大学商学部教授、経済産業研究所ファカルティフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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