内容説明
伝統と革新が共存し、平気で国を開く不思議な国イギリス。その矛盾こそが、相次ぐ危機を乗り越えられた原動力なのだ。凋落日本が本当に学ぶべき点を明らかにする現代英国論。
目次
序章 不思議の国イギリス
1章 伝統国家の過激な改革―政治をめぐる謎
2章 国際社会で存在感を維持―外交をめぐる謎
3章 危機をチャンスに変える―経済をめぐる謎
4章 開かれた島国―社会をめぐる謎
5章 沈まぬ国の秘密―日本が学ぶべきこと
著者等紹介
岐部秀光[キベヒデミツ]
日本経済新聞英文編集部次長。1970年生まれ、93年早稲田大学第一文学部卒業、同年日本経済新聞社入社。金融部、仙台支局、国際部などを経て99年から2000年にかけレバニーズ・アメリカン大学、カイロ・アメリカン大学でアラビア語語学研修。01‐04年、バーレーン支局に赴任しイラク戦争などを取材。07‐11年、ロンドン欧州総局に勤務し欧州政治や中東民主化運動などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
5
イギリスの階級を特徴づけるのは様々存在する。例えば夕食をなんと呼ぶかによって容易にその人物のオサトが知れる。夕食を「ティー」と呼び、6時半ごろ口にするなら、その人は労働者階級だ。ティーは他の階級では夕方のおやつだ。夕食を「ディナー」と呼び、それを7時ごろに口にするのはロウアー・ミドルまたはミドル・ミドル。アッパー・クラスの上流階級にとってディナーは特別なフォーマルな食事で、彼らにとって家族ととる夕食は「サパー」だ。これは午後7時半くらいの食事を指す。アッパー・クラスのいうディナーは、もっと遅い時間になる。2018/10/19
メルセ・ひすい
2
15-146 重要な条件が幾つも抜けている!まず白人国家。キリスト教国。未だに植民地ありあり。米国に膨大な資産がある。米国の母国。それに対して日本は太平洋戦争で壊滅した敗戦国。未だに国家の体を成していない。米国の植民地。日本中に膨大な米軍基地を持つ属国。憲法も米国製。国策はすべて米国の指示によって政策されている。この点が超重大な条件。保守的なのに改革上手、競争的なのに福祉重視。矛盾と共存し、克服してきたしなやかさこそがイギリスの力の源。その矛盾に満ちた強さの基とは。黄色人種と白色人種の差は考慮されてない。2012/03/24
レイニ
0
同じく日経新聞より出されている『イギリス経済 再生の真実』の後に読んだが、こちらも分かりやすいが諄くない良い文章だった。こちらはより政治の面が強く、イギリスの現代政治史を楽しく知ることの出来る一冊だった。かなりおすすめの一冊である。2016/02/23
jupiter68
0
読み終わるのに時間がかかってしまった。でも、つまらなかったという意味ではない。特に、サッチャー以降のダイナミックな政治の変遷についての個所は楽しく読ませてもらった。動きの遅い日本と比較して、どんどん変化していくイギリスのしたたかさを知ることができたのは収穫。ただし、それが正しい選択だったかは別の話。どこの国もいろいろと悩んでいるんだね。2013/05/18
だも
0
イギリスのしたたかさは、日本もまねできるところも多いはず・・・と安易に手を出して表面しかまねできていないというのは、夏目漱石のころから変わらないんですね。いい加減まねではなく、自前の統治制度・政策実行力を備えた国にならねばならないんじゃないかと思いました。 すぐには無理かな・・・2012/05/06




