国民のためのエネルギー原論

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532354978
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C3033

内容説明

エネルギー問題を考えることは、すなわち電力・エネルギーシステム改革の方向性を明らかにすることである。その際の基礎になるエネルギー問題に関する情報的基盤を構築することが何よりも急がれなければならない。経済学者、政策立案者、第一線のエネルギー研究者たちが、東日本大震災と福島原発事故を踏まえ、体系的でリアリティあるエネルギー戦略を提示する。

目次

第1章 エネルギーコンセプトの再構築
第2章 「エネルギー基本計画」見直しの論点
第3章 ドイツにみる再生可能エネルギー市場拡大の道筋
第4章 再生可能エネルギーの可能性とリアリティ
第5章 エネルギー消費削減の可能性とリアリティ
第6章 発電コストからエネルギー政策を考える
第7章 再生可能エネルギー買い取り制度(FIT)の費用と効果
第8章 再生可能エネルギー導入のための電力自由化
第9章 気候変動政策とエネルギー・経済政策の統合
第10章 エネルギー行政をいかに改革するか
第11章 エネルギーシステムの再設計

著者等紹介

植田和弘[ウエタカズヒロ]
京都大学工学部卒、大阪大学大学院博士課程修了。工学博士、経済学博士。京都大学経済研究所助手、同大学経済学部助教授、教授を経て、1997年より同大学大学院経済学研究科教授。2002年より同地球環境学堂教授と両任。東アジア環境資源経済学会会長。持続可能な発展の環境経済政策や財政システムについて研究している。科学研究費特定領域研究「持続可能な発展の重層的環境ガバナンス」の領域研究代表者

梶山恵司[カジヤマヒサシ]
慶応義塾大学大学院修士(独語学)。外務省、ドイツ・テュービンゲン大学留学、日興リサーチセンターロンドン・フランクフルト、富士通総研経済研究所、経済同友会(富士通総研より出向)、規制改革会議専門委員。2009年11月より2011年10月まで、菅総理のブレーンとして、内閣官房国家戦略室員・内閣審議官。2011年11月より富士通総研復職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬参仟縁

4
E.オストロムのコモン・プール資源とは、生存に不可欠でありながらも、過剰利用すれば持続不能になるので分かち合うべきもの(018ページ)。共有的資源よりも重要か。ペレットストーブは知っているが、わが家はまだ石油ストーブでこのところリッター86円で買って使っている。ペレットのコストは灯油の半分(093ページ)。今後、導入の検討をする時期はやってこよう。第4章の牛山教授のご講義は信州大学で聴いた覚えがある。様々な可能性を感じる内容だった。原発増設は困難(141ページ)。当然であろう。新政権で再稼働してはならぬ。2012/12/20

yodapone36

2
環境先進国のドイツやデンマークで、再生可能エネルギーが普及できたのはなぜか。その理由として、EU域内で電力を売り買いできる仕組みがあった点が指摘されており興味深い。市場が大きければ、出力の不安定性を吸収できるとのこと。しかも余剰電力の「輸出」は、産業育成としてのボーナスにもなる。島国の日本では簡単にマネできる話じゃないけど、近いことができたらいいなと思いながら読んだ。電力市場の一部を韓国と結ぶといった、夢のある構想(?)もチラッと出てくる。2016/01/30

Yuki.Ogawa

2
タイトルは『国民のためのエネルギー原論』。著者に復興構想会議に呼ばれている植田先生に原発のコスト論でときの人になった大島先生、先日読んだ『電力自由化』の著者高橋さんなどなど。メッセージは持続可能な社会であるために化石燃料・原子力によるエネルギー供給から再エネへのシフトを進めようというところ。エネルギーということばの通り電力だけでなくエネルギー全般を扱って議論している。各章の著者がばらばらなので議論の一貫性という意味ではやや弱いけれどもいろんなテーマを網羅的に扱っているという点ではいいと思う。2011/12/23

ぴろし

0
読み終わったので、TLOへ。2015/01/04

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