格付けの深層―知られざる経営とオペレーション

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  • サイズ A5判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532354299
  • NDC分類 338.15
  • Cコード C3033

内容説明

内外の事情を熟知した“Mr.格付け”が、勃興から失速までの軌跡と課題を多角的に解明。関係者心読の問題提起の書。信頼はなぜ失われたのか。

目次

第1章 格付けの素顔
第2章 歴史から見た格付け
第3章 日本市場の実態から見た格付け
第4章 格付会社の経営から見た格付け
第5章 オペレーションから見た格付け
第6章 分析の実務から見た格付け
終章 これからの格付け

著者等紹介

森田隆大[モリタタカヒロ]
立命館大学金融・法・税務研究センターシニアフェロー。1980年甲南大学経営学部卒業。83年ニューヨーク大学経営大学院でMBA取得後、83年から90年までファースト・シカゴ銀行シカゴ本店および東京支店で勤務。90年からムーディーズ・インベスターズ・サービス本社及び日本法人で日本およびアジアの事業会社を担当。2002年に日本と韓国の事業会社格付部門の統括責任者(マネージングディレクター)に就任。日本の地方債も管轄。08年退職。2010年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

13
格付け部門の責任者を勤めた人による格付けについての本。ちょっとおもしろく読める教科書といった一冊だろう。格付けの仕組みやその歴史について記している。また、発行体(企業、公共団体など)、金融関係者など、格付けに関わる人の視点から見た「格付け」について論じている。日本とアメリカの金融史も知ることができる。利益相反にならないように、公平で客観的な評価をするためにどういう仕組をつくるべきか、考えさせるところである。格付けを知る入り口となる本。2019/08/16

メルセ・ひすい

2
14-6 赤14-6地に落ちた格付け会社!信頼性の回復はあるのか?規制当局のパワーは必須だが…著者はレピュテーション・リスクの重視環境整備…再導入を提唱する。格付け委員会に参加しているアナリストの氏名を開示する。∴アナリストは個人としてのレピュテーション・リスクを社会的責任の基に緊張しながら格付け委員会において一票を投じる。責任とともに重大なペナルティーを課すべきである。ヾ(。`Д´。)ノ ★市場の道標としての 格付けの権威の回復は重大な責務…事件後オレシラネー!にヾ(▼ヘ▼;)重罪を課せ メルセ2010/10/15

jntdsn13

1
いわゆる格付けの仕組み、問題点について実務で格付けを扱ったことのある筆者が平易に解説する。潜在的利益相反の構図が解消しないまま、規制手段の一つとして利用されていること、ムーディーズが勝手格付けをバラまいて適当なタイミングでやめたり恣意的に思われる格上げなどが市場の信頼性の喪失をもたらしたことなど、知見に富んでいる。2010年の本なのでやや古く、是非とも改訂や後続の本が望まれる。2022/07/09

koji

1
格付け会社というのは、何という「矛盾に満ちた存在」なのでしょう。①発行体から手数料を徴収し投資家の利益を保護すること、②見識に基づく透徹した格付けを求められているのに、規制当局による標準化を押しつけられるていること等本書は課題を抉りだします。刺激的ですが繰り返しの多さがマイナス。アナリストの人材育成策に言及すればもっと深みがでたでしょう。(以前別のペンネームで書いたものをkojiに移しました)。2010/10/07

hiyakulonli

0
格付け会社が何を目的とし、どのような手法を選んできたか、そして手法同士の長所短所比較とすっきりとまとまっています。2011/08/20

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