出版社内容情報
スシビジネスを追えば、経済グローバル化の最前線が見えてくる。世界中の漁師、仲買人、寿司職人、物流関係者らの徹底取材をもとに、寿司経済の国際ネットワークを追った傑作ルポルタージュ。
内容説明
「経済のグローバル化」と聞いて誰もが連想するのは、マクドナルドやウオルマートのような、巨大多国籍企業の姿かもしれない。しかし、地球規模に広がった寿司ビジネスを支えているのは、無機質な大企業ではなく、昔かたぎで活気に満ちた個人のネットワークだ。日本のローカルフードだった寿司が世界食になるきっかけは?地球の各地で寿司はどのように進化したか?マグロ養殖場になにが起きているのか?5歳の時、寿司に一目惚れした若きアメリカ人ジャーナリストが、5大陸14カ国の取材を敢行、読者を「寿司経済」を巡るワールドツアーに御案内する。
目次
第1部 生魚を運ぶ(マグロが空を飛んだ日―新しい時代のすしの誕生(カナダ・プリンスエドワード島)
築地―世界市場で買う(日本・東京)
ハブ―成田空港はいかにして日本第一の漁港となったのか(日本・成田)
ファストフード・メトロポリス―すしの生まれ故郷を満腹にする(日本・東京))
第2部 スシを食べる(ライス・サンドイッチはいかが?―すしはいかにして二〇世紀の首都で大人気となったのか(アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス)
ニュースタイル・サシミ―ペルー経由在ロス日系人はどのようにして世界に通用するすしをつくりだしたのか(バハマ・パラダイス・アイランド)
海から遠く離れて―カウボーイの土地ですし職人を育てる(アメリカ・テキサス州オースティン))
第3部 マグロを追って(嵐のなかで―ボストンマグロをめぐる好不況を切り抜ける(アメリカ・マサチューセッツ州グロースター)
養殖場で―マグロ・カウボーイたちはいかにしてマグロ貴族になったのか(オーストラリア・ポートリンカーン)
網の目をかいくぐって―海賊、マグロ・ロンダリング、マグロのブラックマーケットを追って(スペイン・マドリッド))
第4部 スシはどこへ行くのか(新しい土地へ―世界最後のすし・フロンティアの獲得に乗り出す日本のドン(中国・大連))
著者等紹介
アイゼンバーグ,サーシャ[アイゼンバーグ,サーシャ][Issenberg,Sasha]
米国フィラデルフィア在住のジャーナリスト。5歳のときに寿司に出会って、寿司と寿司が口に入るまでのプロセスに興味を持ち始める
小川敏子[オガワトシコ]
翻訳家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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