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スシエコノミー

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532353018
  • NDC分類 596.21
  • Cコード C0033

出版社内容情報

スシビジネスを追えば、経済グローバル化の最前線が見えてくる。世界中の漁師、仲買人、寿司職人、物流関係者らの徹底取材をもとに、寿司経済の国際ネットワークを追った傑作ルポルタージュ。

内容説明

「経済のグローバル化」と聞いて誰もが連想するのは、マクドナルドやウオルマートのような、巨大多国籍企業の姿かもしれない。しかし、地球規模に広がった寿司ビジネスを支えているのは、無機質な大企業ではなく、昔かたぎで活気に満ちた個人のネットワークだ。日本のローカルフードだった寿司が世界食になるきっかけは?地球の各地で寿司はどのように進化したか?マグロ養殖場になにが起きているのか?5歳の時、寿司に一目惚れした若きアメリカ人ジャーナリストが、5大陸14カ国の取材を敢行、読者を「寿司経済」を巡るワールドツアーに御案内する。

目次

第1部 生魚を運ぶ(マグロが空を飛んだ日―新しい時代のすしの誕生(カナダ・プリンスエドワード島)
築地―世界市場で買う(日本・東京)
ハブ―成田空港はいかにして日本第一の漁港となったのか(日本・成田)
ファストフード・メトロポリス―すしの生まれ故郷を満腹にする(日本・東京))
第2部 スシを食べる(ライス・サンドイッチはいかが?―すしはいかにして二〇世紀の首都で大人気となったのか(アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス)
ニュースタイル・サシミ―ペルー経由在ロス日系人はどのようにして世界に通用するすしをつくりだしたのか(バハマ・パラダイス・アイランド)
海から遠く離れて―カウボーイの土地ですし職人を育てる(アメリカ・テキサス州オースティン))
第3部 マグロを追って(嵐のなかで―ボストンマグロをめぐる好不況を切り抜ける(アメリカ・マサチューセッツ州グロースター)
養殖場で―マグロ・カウボーイたちはいかにしてマグロ貴族になったのか(オーストラリア・ポートリンカーン)
網の目をかいくぐって―海賊、マグロ・ロンダリング、マグロのブラックマーケットを追って(スペイン・マドリッド))
第4部 スシはどこへ行くのか(新しい土地へ―世界最後のすし・フロンティアの獲得に乗り出す日本のドン(中国・大連))

著者等紹介

アイゼンバーグ,サーシャ[アイゼンバーグ,サーシャ][Issenberg,Sasha]
米国フィラデルフィア在住のジャーナリスト。5歳のときに寿司に出会って、寿司と寿司が口に入るまでのプロセスに興味を持ち始める

小川敏子[オガワトシコ]
翻訳家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

105
世界的料理(?)となった寿司についてのドキュメンタリーというか業界についての調査資料のような感じです。寿司の歴史や築地の話、有名すし職人のことなどが前半は詳しく語られます。後半はマグロについての流通形態などが最近の状況などについても触れられていて参考になりました。残念なのは日本人にこのような分析をしてほしかった気がします。2016/08/26

James Hayashi

27
網に掛かっても捨てられていたマグロが今はグローバルに金になる木に。70年代初頭に日航の日本向けの貨物発掘として注目され一気に値段が上がった。築地でのマグロ仲買人の話、世界的レストランとなったNobuのオーナーの出世話し、オーストラリアの養殖場や近大マグロの話まで幅広い。今後もっと世界に広まっていくと思われるが、供給が需要に追いつかない事は目に見えている。牛肉1キロに10キロの餌を必要とするがマグロは20キロの魚を餌とする。つまりマグロの値段の高騰は避けられない。スシ屋のアイディア次第で高くても繁盛する店へ2016/05/02

konomichi

7
タイトルはスシと言ってるが中身は全てマグロ。マグロを獲るところから寿司として消費者の口に入るまでの、ワールドワイドて繰り広げられる水産流通のあらゆるプレイヤーに焦点を当てた数々のドラマ。初めてマグロを空輸した人、近大マグロのブランド構築、時折築地で高額のマグロが競り落とされるニュースの裏に隠れた真実がここにあった。赤身の一貫を口にするときに謝意を表さずにいられなくなる一冊。2015/11/21

おらひらお

7
2008年初版。寿司ネタの王様ともいえるマグロについて、関係者(漁師・市場関係者・寿司職人・輸送関係者等々)に取材して書かれた一冊です。終わりの方で指摘されているように日本の寿司は世界のスシへと変貌を遂げており、本当においしいものは、それを求める人や資金力のあるところへと集中することから、庶民である私たちの手に届かなくなる可能性もありそうです。たしかに100円寿司に行列しているようでは仕方がないのかもしれません。ただ、日本の食文化がグローバル化したことは、それはそれでうれしいのですが・・・。2013/09/01

Koji

4
ビジネスとしてのマグロの話に終始する。他のネタの話をもっと書いて欲しい。題名がマグロエコノミーとかだったら違和感なく楽しめたと思います。2014/12/16

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