出版社内容情報
かつてのような高成長は日本にはもはや実現不可能だ。高齢化と人口減少、格差問題を前に国家、企業、個人はどのようなモデルを構築すべきか? 21世紀にふさわしい経済のあり方を問う日経新聞一面連載を単行本化。
内容説明
「優雅な衰退」なんて無責任だ!縮むパイを奪い合う社会に未来はない。高齢化、格差拡大などを解決できるのは、成長を実現する活力ある社会だけだ!新・産業中間層、サービス構造改革など新しい成長のかたちを、第一線の記者が追う。
目次
第1章 何が起きているのか
第2章 格差論争への処方箋
第3章 阻むもの
第4章 糧になるものは
第5章 何を変えればいいのか
解説 市場による正義は可能か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
6
読んだ人が少ないのが疑問だが、かなり良い本。今自分たち若者のなかに、成長しなくていいじゃん、競争とか・・・、と思っている人がいる。それは大間違いである。成長というのは必要不可なものなのである。人類の進歩という面でも、経済、所得配分、格差、貧困、国際化、さまざまな面で成長は絡み合っている。確かにいま物がありにあふれている。確かに今はよいのであろう、しかしいずれ成長速度がとまると維持すら不可能になる。今成長に対して考えないといけない、なぜなら自分たちだけではない、われわれのあとに続くあたらしい若者のためにだ。2011/06/30