内容説明
信認の確保か、自らの組織防衛か―日銀は何を守ろうとしたのか?ゼロ金利を巡る攻防、量的緩和の決断―経済を蝕むデフレとの苦闘5年間の真実を奥の奥まで解き明かす。
目次
第1章 九人のサムライたち―新制日銀の政策委員はいかにして選ばれたか
第2章 立ち上がり―動き出した政策決定会合、鴨志田理事の自死
第3章 瀬踏み―ゼロ金利への道、中原先行パターンの始まり
第4章 ゼロの世界―運用部危機、ゼロ金利政策を決断
第5章 解除の攻防―「熱気」で押し切る、反対票を投じた中原、植田
第6章 「量」への転換―ゼロ金利解除の失敗、量的緩和策を採用
第7章 未知の舵取り―量的緩和策の評価、金融不安再燃
第8章 見えない着地―銀行保有株買い入れ、混迷の総裁人事
著者等紹介
藤井良広[フジイヨシヒロ]
1949年神戸市生まれ。72年大阪市立大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。環境庁、国税庁、大蔵省、郵政省、NTT、外務省、日銀などの記者クラブ、ロンドン駐在記者などを経て現職。現職は日本経済新聞社東京本社経済部編集委員
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