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グローバリゼーションの終焉―大恐慌からの教訓

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532350017
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C3033

出版社内容情報

19世紀に始まった20世紀前半のグローバル化が大恐慌ととともに崩壊した原因を明らかにし、現在のグローバリゼーションにも終わりがありうること、その条件は何かを示唆。グローバル化の成果と反動を解き明かす。

内容説明

今日以上に、人、モノ、カネが国境を越えて移動していた19世紀後半から20世紀前半にかけての第1期グローバリゼーションの時代。だが、度重なる金融危機の伝染、グローバリズムへの反動として保護貿易主義と移民への規制が広がるなかで、世界を結びつけていた制度と仕組みが破壊され、実効性のある制度改革もなく、大恐慌とともにグローバリゼーションに終止符が打たれた。アジア、ロシアと相次いだ金融危機、LTCM破綻、反WTOデモ、そして欧州における極右政党支持の広がり―。現在、グローバリゼーションへの反発と不安感がふたたび高まりつつある。大恐慌の時代と現代では、何が同じで、何が異なるのか。グローバリゼーションを崩壊に導く要因はいったい何か―。気鋭の経済史研究者が、1920年代から30年代に至る、世界の金融、貿易、移民、国民経済をめぐる問題を綿密に検証し、今日のグローバリゼーションが持続するための条件を浮き彫りにする。

目次

第1章 イントロダクション―グローバリゼーションの終焉と大恐慌の問題
第2章 金融政策と銀行の不安定性
第3章 関税、通商政策と世界貿易の崩壊
第4章 移民に対する反動
第5章 ナショナリズムの時代か資本の時代か
第6章 結論―いつか来た道か

著者等紹介

ジェイムズ,ハロルド[ジェイムズ,ハロルド][James,Harold]
プリンストン大学歴史学教授。1982年、ケンブリッジ大学Ph.D.。ケンブリッジ大学ピーターハウス・フェローをへて、1986年にプリンストン大学に移籍。第1次世界大戦と第2次世界大戦の間、いわゆる大戦間期における主要国の経済問題、第2次世界大戦後の国際協調問題などを精力的に研究。ドイツ銀行の歴史を描いた共著のDeutsche Bank,Weidenfeld and Nicolson、1995で、フィナンシャルタイムズ紙のグローバル・ビジネス・ブック賞(1996年)を受賞

高遠裕子[タカトオユウコ]
翻訳家。1990年東京大学教養学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yakmy

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1920年代から30年代における、戦間期に巻き起こったグローバリゼーションへの反動、そして終焉の道筋をたどる。大恐慌によって、巻き起こった保護主義の流れが、不況のスパイラルへと陥っていき、ブロック経済化、そして大戦へとつながる。今のトランプ政権の流れ、1930年代のアメリカ的な保護主義の流れへつながるのではないかという懸念がある理由がわかる。2017/04/29

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