出版社内容情報
GAFAやBATHに対抗する日本の軸は、NTT以外にない。技術力・資金力・人材力で圧倒的なNTT。2022年1月に発足する新生NTTドコモなど、グループ再結集の動きが加速している。光電融合技術「IOWN」をカギとした、ゲームチェンジに向けた経営大改革を徹底検証する。
内容説明
GAFAを圧倒する「最強の武器」とは何か。
目次
第1部 再び「世界ナンバーワン」目指す
第2部 進むグループ再結集
第3部 新事業でチャレンジ精神鍛える
第4部 デジタル技術で経営改革
第5部 NTTの未来占う情報通信政策
第6部 2030年のグローバル情報通信市場
著者等紹介
関口和一[セキグチワイチ]
株式会社MM総研代表取締役所長。1982年一橋大学法学部卒、日本経済新聞社入社。88年フルブライト研究員としてハーバード大学留学。英文日経キャップ、ワシントン特派員、編集局産業部電機担当キャップを経て編集委員を24年間務めた。2000年から論説委員として主に情報通信分野の社説を15年間執筆。19年MM総研代表取締役所長に就任。NHK国際放送コメンテーター、東京大学大学院、法政大学大学院の客員教授を務め、現在は国際大学グローコムの客員教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
54
AI開発進展に伴うビッグテックの覇権を巡る鍔迫り合いに関心を持ってフォローしてきたが、この過程で電力消費の格段の増嵩が深刻な課題となっていることが気になっていた。そんな中でNTTはエレクトロンではなく、お得意のフォトン、光通信で大容量・高効率で電力消費も抑えられるIWONシステムを世界のプラットフォームにという構想を打ち出した。今年中葉辺りから注目してきたがIWONの取り敢えずの連携先がインテルとソニーと何故か微妙。この本IWONについての深掘りもなく残念ながら期待外れ。構想自体には期待、フォローしたい。2024/12/13
りんだりん
18
国家観を持った経営者とでも言おうか。澤田社長がNTTを変えようとしている。それは一企業の変革ではなく、日本という国家を世界の中で今一度輝かせるためという広く深い視点を感じる。前後の負けじ魂と令和の技術を融合させて世界に出ていく覚悟を語っているのだろう。しかし道は険しい。失われた停滞の数十年を巻き返せるか。国内という狭い世界で争ったり規制を強めたり緩めたりするのに躍起になっている場合ではないということなのだろう。いずれにせよNTTの今後が楽しみだ。★32023/01/08
遥
9
関口和一さん著の「NTT 2030年世界戦略 「IOWN」で挑むゲームチェンジ」を読み終えました。NTTの最新の動向を追う本です。光ファイバーを利用した高速で安全な通信基盤を整えて、情報産業におけるグローバルなポジションを確保しようとするNTTの取り組みにはわくわくします。大企業ながら、こういった新しい大きなチャレンジをやっていくNTTを応援したい気持ちになりました。2024/04/15
templecity
9
澤田社長体制になってからの積極的にNTTを変革させようという考えが感じられる。世界を相手にして闘っていかねばならず、国内の規制に縛られた事業展開では駄目である。iモードの成果を結局、世界展開できなかった、携帯の方式もしかり。国もようやく世界を相手にしなければならないというのに気付いてNTTの動きを止めようとはしない。ドコモコムコム、三菱銀行、NEC、ソニーやトヨタなど連携を重視。過去の柵を打ち破った動きである。 2022/04/09
izw
8
IOWNの戦略について書かれていると思って読み始めたが、NTTのグループ変革の全体像とそれを取り巻く世界の状況が俯瞰できる。2021年12月の出版なので、1年半くらい前の状況で書かれているが、その後どのような展開しているかについて知りたくなった。2023/01/06