経営者こそ投資家である―企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション

個数:
電子版価格
¥2,420
  • 電子版あり

経営者こそ投資家である―企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月07日 02時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 415p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532323738
  • NDC分類 336.8
  • Cコード C3033

出版社内容情報

 余計なプライドを捨て「キャッシュ創出マシーン」になりきれるか?
 経営をお金の視点から見ることではじめてわかる企業価値創造のプロセス

 マルクスは資本主義システムの機能を「お金→資本→より多くのお金」というフローを作り出すことであるとした。つまり企業とはより多くのお金を生み出す「キャッシュ創出マシーン」であるということだ。実際、企業価値評価の2大バリュードライバーはキャッシュフローとその成長性であり、余計なプライドを捨て「キャッシュ創出マシーン」になりきれるかが企業価値創造を左右するのである。
 そのために求められるのがコーポレートファイナンスにおけるパラダイムシフトだ。結論から言えば「お金 →資本→より多くのお金」というフローを、「ファイナンス(お金→資本)」と「キャピタルアロケーション(資本→より多くのお金)」の2つのプロセスから構成される財務マネジメントと捉え直し、特に後者を重視する。つまり財務マネジメントにおいて重視するフェーズを「お金→資本」から「資本→より多くのお金」へ転換すべきであり、かつてのコーポレートファイナンス的発想は役割を終えたのだ。
 しかし現実にそれを理解しているのは一部に限られ、ほとんどは「予算消化」のような発想で取り組んでいるのが実態であろう。

 本書は「キャッシュ創出マシーン」への変身プロセスを「経営者こそ投資家である」という視点に立ち、特にキャピタルアロケーションにフォーカスを当て、国内外の事例とともに解説する。キャピタルアロケーションは、バフェット氏がその重要性を説いた影響もあり、一部関係者の間では既に関心が高い。日本でもコーポレートガバナンスコードに関連する記述があり、経営資源としてのお金の配分(=キャピタルアロケーション)への関心も高まりつつある。また、事業ポートフォリオの見直しによるキャピタルアロケーションの変更への投資家の関心も高まり、アクティビストを中心に、再投資ではなく資本還元へのキャピタルアロケーションの引き上げへの要求も増えている。ファイナンス研究の第一人者が、ESGを含む最新動向にまで目配りをしながら、そうした状況を踏まえ解説する最新の実践の書である。

内容説明

危機を乗り越え勝者となった企業と乗り越えられず敗者となった企業の差は、危機の期間中における「お金のやりくり」への積極性の差によるところが大きい。ライバル企業が恐怖心を抱く時に貪欲になれるかどうか。ポスト・コロナを生き抜くための「お金のやりくり」。

目次

序章 コロナ・ショックが企業価値創造を「正常化」させる
第1章 キャピタル・マネジメントの全体像―お金の「やりくり」が企業価値創造のカギとなる
第2章 投資へのキャピタル・アロケーション―投資こそ企業価値創造の源泉である
第3章 資本還元へのキャピタル・アロケーション―規律ある資本還元が資本コストを低下させる
第4章 ファイナンス―キャピタル・マネジメントの起点はファイナンスである
第5章 M&A―成長や組織能力を買う「攻め」の事業ポートフォリオ・マネジメント
第6章 事業売却―「引き算」で価値を創造する事業ポートフォリオ・マネジメント
終章 企業価値創造実践のためのチェックリスト―7つのチェックリストを実行し、企業価値を創造する

著者等紹介

手島直樹[テジマナオキ]
小樽商科大学教授。CFA協会認定証券アナリスト。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。慶應義塾大学商学部卒。米ピッツバーグ大学経営大学院MBA。1996年、アクセンチュア入社。2001年、日産自動車入社、財務部、IR部を経て2009年に独立し、インサイトフィナンシャル株式会社設立。2015年4月、小樽商科大学准教授。2018年10月、同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

奈良 楓

12
ファイナンスの基礎がない状態で読んだので、とてもハードルが高かったです。各企業の活動を多数ケーススタディーとして取り上げており、しっかりした良書であるような気はします。2021/04/10

くらーく

2
まあ、その通りですね。しかも、企業経営者は、ペーパーマネーだけでなく、事業を伸ばしたり作ったりするための投資がメインだし。土地・建物などの不動産、機械設備やシステム、さらに人。非常に幅広いよねえ。自ら投資家であり、株主へは、リターンをしないといけないと。大変ですなあ。 記憶に残っているのは、配当はやめて、自社株買いで株主還元する流れ、かな。配当はチビチビと額を上げていくと。確かにバークシャーは配当していないし、花王はチビチビですなあ。でも、日本の経営者のほとんどはノーリスクハイリターンだよねえ。2021/03/16

Go Extreme

2
コロナ・ショックが企業価値創造を正常化:企業価値が評価基準の主役 効率性追求は終る 危機を機会に過去をリセット キャピタル・マネジメント:お金のやりくり能力 キャピタル・アロケーション 投資へのキャピタル・アロケーション:企業価値創造のパラダイムシフト 金余りの時代の投資判断 経営者=ポートフォリオ・マネージャー 資本還元へのキャピタル・アロケーション:自社株買いは株主還元の主役 株主還元のディスクロージャー ファイナンス:2つの役割 M&A:成長や組織能力を買う 事業売却 チェックリスト2021/02/21

sho

2
四六判、縦書きの日本経済新聞社の経営書ということで、タイトルも相まって、読み物的な内容をイメージしてしまったが、予想に反して、投資や資本還元、ファイナンスやM&A・事業売却という多岐にわたる経営戦略のカネ的な側面を概観する、非常に読み応えのある内容だった。企業の事例や調査結果も多数盛り込まれており、説得力も十分で、繰り返し読み込みたい。気になる点をしいて言えば、バフェットの発言を異常な頻度で引用していることと、「海外」事例が米国の調査に偏っていることだが、本書の読み応えに比べれば軽微な点と思われる。2021/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16822063
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品