出版社内容情報
企業価値向上の本質は投下した資本に対する事業のリターン=ROICを高めること。実践的なコーポレートガバナンス改革を解説。
内容説明
ROIC=投下資本利益率の活用法を徹底解説!
目次
第1章 機関投資家の資本生産性改善に対する期待
第2章 ROIC活用の必要性
第3章 ROICの導入に関する論点
第4章 ROIC経営による企業価値向上
第5章 資本生産性指標とバランスシートマネジメント―最適資本構成の追求
第6章 投資家との対話と企業価値に関する説明力の強化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Great Eagle
10
KPMGの著書です。ROICについて学びたくてこの本をずっと探していましたが3月初旬に衝動買い。漸く読みました。良本で良かったです。会社変革にROICを取り入れたいと考えていますが、体系的に理解できたように思います。一方で万能薬でもないことも理解しました。もっと学ばなくてはと思います。2020/04/21
kanaoka 57
10
斬新な内容は無いが、オーソドックスでROIC経営構築の実務で悩み所のちょうど痒い所に手が届く良本。インベストメントチェーンの流れが極めて分かり易く、腹落ちがいい。2018/03/09
nekozuki
5
ROICの重要性が説かれるようになって久しいが、意外にROICについて解説・分析した本は少ない。本書はROICにフォーカスした本として嚆矢と思われるし、いまだに他にあまり類書がない印象。 ROICとバリュエーションの考え方や経営上の用い方を学ぶためにまず手に取るべき。2024/12/14
たか
3
日本企業に多いフロー経営の弱点である、資産効率性の評価と資本市場への説明にROICという指標を使った経営管理が有効であることを示す。ファイナンス理論の説明もしっかり盛り込まれており説得力のある構成だが、理屈だけでなく実務目線での記述も充実している。コーポレート部門と事業部門の関係性、事業会社と投資家の視点の違いなどに着目している点がよかった。当方は上場企業勤務ではなくIR戦略関係は参考程度に読んだが、企業価値向上のために資産生産性の観点を取り入れる方法論については大変勉強になった。2023/06/08
ゼロ投資大学
3
企業価値向上にとって重要なのは資本生産性である。「資本コストを上回るリターン=資本生産性の向上=企業価値の向上」なのだ。持続的な企業価値向上に向けた不断の経営改革の実践こそが日本企業がグローバルに勝ち抜くために不可欠である。2022/10/24