出版社内容情報
消費者は農作物に何を求めているか、うまくいっている生産者は何をしているか、全国調査と実例をもとに農業のマーケティングを講義。
内容説明
うまくいっている農家は何が違うのか?生活者は何を求めているのか?六次産業化成功の秘訣は?全国調査から見えてきた「食」と「農」を結ぶ道。
目次
第1章 農業を再定義しよう
第2章 農業にマーケティング発想を
第3章 品質を決めるのは消費者である
第4章 うまくいっている農家にはどのような特徴があるのか
第5章 どうやって強いブランドをつくるか
第6章 「違い」が価値になる
第7章 どうすれば六次産業化は成功するのか
第8章 農業の体験価値を伝えよう
第9章 さあ、前に踏み出そう!
著者等紹介
岩崎邦彦[イワサキクニヒコ]
1964年生まれ。静岡県立大学経営情報学部教授・地域経営センター長・学長補佐。博士(農業経済学)。上智大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。国民金融公庫、東京都庁、長崎大学経済学部助教授などを経て現職。理論と実践の融合をモットーとして、アメーラトマト、お茶など地域産品のマーケティング、静岡県農業法人協会のアグリマーケティング・プロジェクトのアドバイザー、全国各地の農業者へのセミナーなどを精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akiᵕ̈
32
どうすれば食と農をつなぐことごできるのか?がテーマとなっている本作。「モノ」ではなく「価値」を売る。消費者の共感を生む「ストーリー」物語が大事というのは、実感している。体験や感動といった、心に響いていつまでも残るものに人は買いたい!となると思う。これ農業の分野だけでなく、すべてのマーケティングに当てはまるんじゃないかな。輸出額ランキングと幸福度ランキングが比例しているというのも興味深かった。確かにもっと自給率が上がって欲しいと願うけど現実は難しいのかな。2022/12/02
み
9
いま消費者は「モノ」ではなく「コト」を求めている。音楽CDの売り上げが年々下がる一方、ライブの売り上げは上がっている。「品質の良い物」を売るのではなく、「癒しの体験」「元気になる体験」のような、コトを売ることに目を向けよう!という本。消費者目線で考える、というのはどんな職業にも関わることだなと思った。日本の農業についてもっと知りたいなと思った。2020/05/20
sasara
8
週末農業の手伝いでいろんな疑問が出てきたので、儲かる農業はなかなか難しいそうです。2020/09/14
くすりん
7
ここでも一人当たりの農産物輸出から論じている。一位はアイスランド。二位オランダ、日本は117位。ガッカリ。やはり、オランダに、学びたい。本書に戻ると、マーケティングとは、農と食をつなぎ顧客を創造すること。食べるモノでなく、顧客主体の食べる『コト』にしないとだめ。6次産業もよく目にするが単なる加工品じゃダメ。独自性をコトにつなげなくては。2020/03/28
しゅわ
5
再読。色んなマーケティングの本を読んだからこそわかる部分があった。また再読すると思います。2018/07/15