職場がヤバい!不正に走る普通の人たち

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職場がヤバい!不正に走る普通の人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532321222
  • NDC分類 336.9
  • Cコード C0034

出版社内容情報

粉飾・横領・詐欺――「まさか」はこうして始まる。複数の会社を知るプロ経理が教える組織や人間関係などの内にある危険な兆候。◆まさかあの人が! ――会社の中で不正は常に起こっている
東芝事件はセンセーショナルなものではあったが、ここ数年ニュースになった不正・横領・着服・キックバック等の問題だけでも学校法人、郵便局、国営放送子会社、大手飲料メーカーなど多岐にわたり、果ては66歳の経理社員の総額6億円以上の横領が原因で当時の社長が資金繰りを苦に自殺するという事件まで起きている。
不正をする会社や社員は、一見して外見も内面もろくでもない奴らだと思われがちだが、実際は違う。「まさかこの会社が」「この人が」と思えるような普通の会社や社員が不正をしたり、他者に不正を強要したりするので、なかなか表面化しないのだ。

◆プロの経理だからわかる不正の兆候
「東芝の不正はひどいね」「あんな横領、なぜ気づかないの?」と言っている自分の会社は大丈夫か、隣の席の人は信じられるのか?
「気が小さい人ほど大胆にやる」「劣等感と名誉欲で粉飾」「周囲の社員への仕返し」「快活に振る舞う人が危ない」「不器用そうに見せる人が一番手強い」「礼儀正しすぎる人の不正は見逃しやすい」「プライドの高い上司ほど騙される」「事務にお金をかけない社長は簡単に騙せる」――本書は、経理アドバイザーとして複数業種の会社を見てきた筆者が、会社組織という集団にこそ潜むモラルの脆さを、その経験を通して伝えるもの。
不正者の言動や伝票の出し方など、経理ならではの視点から見た笑えないエピソードも加え、組織で働くすべての人に向け、「誰もが不正に手を染めかねない現実」に警鐘を鳴らすものでもある。

前田 康二郎[マエダコウジロウ]
流創株式会社代表取締役。
1973年生まれ。学習院大学経済学部卒。
数社の民間企業で経理・IPO業務を中心とした管理業務、また海外での駐在業務を経て、2011年に独立。現在はフリーランスの経理として、経理業務や利益を生む組織改善の提案を中心に活動を行っている。
著書に『スーパー経理部長が実践する50の習慣』(日本経済新聞出版社)、『1%の人は実践しているムダな仕事をなくす数字をよむ技術』(クロスメディア・パブリッシング)。

内容説明

フリーランスの経理部長の警告!会社の数字になんか興味がないという考えでは、自分の身は守れません。自分が不正の片棒を担いでいることなど全く気付かないからです。ある日突然、役員室に呼ばれ、「君の上司が不正をしていたことがわかったのだけれど、この不正資料は君が作ったものだよね。君も仲間なのか?」と言われるかもしれないのです。

目次

1 大義なく会社の数字を汚す時代
2 不正、横領・着服―会社の数字は誰が汚すのか
3 なぜ「普通の人」に不正をされてしまうのか
4 「数字の汚れ」を見て見ぬふりする人々
5 組織ぐるみの「不正」を強要されそうになったら
6 プロの経理は見ている!
7 社長の周囲に「良識」があれば会社が道を誤るはずがない
8 「少しくらいの不正ならいいじゃない」とはいかない現実的な理由

著者等紹介

前田康二郎[マエダコウジロウ]
流創株式会社代表取締役。1973年生まれ。学習院大学経済学部卒。数社の民間企業で経理・IPO業務を中心とした管理業務、また海外での駐在業務を経て、2011年に独立。現在はフリーランスの経理として、経理業務や利益を生む組織改善の提案を中心に活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

80
「不正に巻き込まれそうになったら転職しなさい」。難しいことをおっしゃるなぁ。家族を養っていけるお給料をもらっていた方が、すぐに横滑りできるような流動的な労働市場は日本にはほとんど存在しないと思う。「逃げようにも逃げ場所がない」というのが最大の問題。そもそも不正を働くヒマもないような儲かっている会社がたくさん勃興すれば、粉まみれの決算書を作るような会社は自然と淘汰されてしまうと思うんだが。本書では不正の温床として人や会社などに重きがおかれているが、雇用制度や雇用慣行の方に問題があるような気がする。2017/03/11

おかむら

27
もっと生々しい具体事例があるのかと思ってたのに…。なんとなく自己啓発本ぼかった。残念。不正を働く人の心理ならその手の小説を読んだ方が全然面白いな。2017/04/28

Taka

12
大義なき不正の時代。普通の人がなぜ不正を?普通の人は、社長に弱くて、同調圧力皆に弱くて、事勿れ主義で、傲慢でプライドが高く、仕返しがしたくて、小市民の上周りに迷惑をかけ散らかすからである。理由はちょっとずつ違うかもしれないが手に染める行為は同じ。同じ人は同じ人に集う。不正は見つけるのではなく感じるもの。不正からは即転職。経理は社長に物言わねばならない。良識があれば悪は蔓延らない。少しくらいいいじゃない。その感情が逃げの土壌を作っていく。かわいそうは甘え。小さな不正から転落。働いてあげてるではなく謙虚さを。2022/10/08

BluePlanet

10
★2.0 2016年12月14日発行。確かに大なり小なりどの会社にも不正はあるのかもしれないが、ちょっと暗くなる本ですね。それより大企業で牽制機能がある会社はまだしも、中小企業で牽制機能がない会社は、どのように自制しているのか疑問に思ってしまいました。この本を読んでいると、中小企業は、みんな不正に走っているようにも読めてしまい、日本人のモラルってここまで酷いものなのかと。確かに、不正経理は組織ぐるみで発生するのかもしれないが、個人の不正は、牽制機能があり懲戒規定があれば、かなりは防げると思うのだが。 2017/08/06

Wisteria

7
以前の職場で経理係が横領した事件がありました。その経験があったからか、ものすごく分かるし、沁みる内容でした。不正を行った本人の人生は勿論、周りの人達への悪影響って半端ないです。私も否応なしに巻き込まれ、かなり人生観が変わりました。不正をする人間が悪いのは大前提であるけれど、不正をさせない組織作りが何よりも一番大切だと思いました。2021/06/05

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