スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで〈下〉

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スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532321017
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0034

出版社内容情報

アップルに戻ったスティーブは、世間の予想をくつがえす能力で会社を建て直す。革新的アイデアを次々と実現する経営手腕に迫る。1985年、スティーブ・ジョブズは自身が創立したアップルから追放される。問題行動も多く、社内を混乱に陥れたとされている。その「変人」は、なぜ96年にアップルに復帰するや、「現代を代表する経営者」、「ビジョナリー」となったのか?

 講談社から発売された公認伝記『スティーブ・ジョブズ』には、詳しく語られなかった部分がある。それは、ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた時代である。その間にどのような人間的変化があったのか。
 
 NeXTに移ると、ジョブズへの世間からの注目度は低くなり、人材を含めたリソースも、アップルほどではなくなる。そうなると、彼はこれまで正面から向き合ってこなかった「会社経営」を学ばないといけなくなった。
 新会社に移って真剣に取り組んだのがマーケティングだ。アップル時代は会社が大きかったので、こういったことは他人に任せて、自分は商品開発に打ち込んでいた。また、人心掌握にもたけるようになる。時を同じくしてローリーンと結婚したことも大きい。「人」への関心が高まっていった時代だ。

 ジョブズというと、その個人の発想力、企画力、ちょっとずれると、その「変人」ぶりばかり注目されるが、本書からは意外にもその「ビジョナリー・リーダー」の姿がはっきり見えてくる。その後、アップルに戻ると世間の予想をくつがえす能力を発揮し、iPhone、iPad、iTunesといった革新的アイデアを次々と実現させていく。その姿は、80年代の「マックの美しさに固執する変人」ではなかった。

 本書は、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。すでに世界20カ国以上で翻訳されている。



第9章 ちょっとおかしい人たちなのかもしれない

第10章 勘を頼りに歩む

第11章 最善を尽くす

第12章 ふたつの決断

第13章 スタンフォード大学

第14章 ピクサー安住の地

第15章 十全なウィジェット

第16章 死角、怨念、肘鉄

第17章 「僕はくそ野郎だからと言ってやれ」

ブレント・シュレンダー[ブレントシュレンダー]
編集者、記者、コンパス・カンファレンス共同創設者
カンサス大学卒業後、ウォール・ストリート・ジャーナル紙記者に。香港支局長、サンフランシスコ支局局次長を経て、タイム社入社。フォーチュン誌の東京支局長、フォーチュン誌の編集長を歴任。

リック・テッツェリ[リックテッツェリ]
ファスト・カンパニー誌編集主幹
フォーチュン誌の編集者としてナンバー2にまで上り詰めたあと、エンタテインメント・ウィークリー紙の編集長を経て、ファスト・カンパニー誌の編集主幹に就任。

井口 耕二[イノクチコウジ]
翻訳家
1959年、福岡県に生まれる。東京大学工学部卒業。米国オハイオ州立大学大学院修士課程修了。大手石油会社勤務を経て、1998年に技術・実務翻訳者として独立。主な訳書に、『スティーブ・ジョブズ?・?』(講談社)『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』(ともに日経BP社)、『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』(ダイヤモンド社)、『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』(東洋経済新報社)などがある。

内容説明

ジョブズの復帰がなければ、アップルはまちがいなく消えていた。長く「お山の大将」として他者を圧してきた男が、苦難の末に学び、身につけたものとは何か。他人をばかにせず相手を理解させられない「自分」を責める、独善的にならず周囲の意見に耳を傾ける…。天賦の才のみを武器に戦ってきた男は、比類なき「リーダー」へと成長し、アップルを、ゆっくり、慎重に再生へと導いていった。偉大なアーティストから偉大なCEOへ。こうして、彼は「スティーブ・ジョブズ」になった。

目次

第9章 ちょっとおかしい人たちなのかもしれない
第10章 勘を頼りに歩む
第11章 最善を尽くす
第12章 ふたつの決断
第13章 スタンフォード大学
第14章 ピクサー安住の地
第15章 十全なウィジェット
第16章 死角、怨念、肘鉄
第17章 「僕はくそ野郎だからと言ってやれ」

著者等紹介

シュレンダー,ブレント[シュレンダー,ブレント] [Schlender,Brent]
長年にわたり、テクノロジー業界を支える人々や会社を取材し、パーソナルコンピューター革命を記録してきた。スティーブ・ジョブズについては、25年近くの長きにわたり、ウォール・ストリート・ジャーナル紙とフォーチュン誌に記事を書いてきた

テッツェリ,リック[テッツェリ,リック] [Tetzeli,Rick]
ファスト・カンパニー誌編集主幹。20年にわたり、テクノロジー業界の報道に携わってきた。フォーチュン誌の副編集長やエンターテイメント・ウィークリーの編集員を歴任

井口耕二[イノクチコウジ]
1959年生まれ。東京大学工学部卒、米国オハイオ州立大学大学院修士課程修了。大手石油会社勤務を経て、1998年に技術・実務翻訳者として独立。翻訳活動のかたわら、プロ翻訳者の情報交換サイト、翻訳フォーラムを友人と共同で主宰するなど多方面で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤星琢哉

24
スティーブ・ジョブズの伝記。後半はApple復帰からiPod、iTunes、iPhone、iPad、そして亡くなるまでの話。前半でも書いたが、本書は、スティーブの天才性だけではなく、成功の前にはどのような失敗・挫折があり、それをどうやって乗り越えたか、決して「天才」という素質だけで解決してきたスーパーマンじゃないというところを、成長物語として書いているところがミソであり面白い。成功物語ではなく成長である。成功は「作りあげたモノに対し、どれほどの誇りを感じているか次第だろう」というアイブとの会話がいいですね2017/02/07

こうちゃ

18
☆3.5 下巻ではジョブズのアップル復帰から病に侵され亡くなるまでを、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。亡くなる7か月前ipad2発表のプレゼンテーション時の姿を見て衝撃を受けたことを思い出す。2005年に行われたスタンフォード大学卒業式辞が重く心に響いた。2016/11/13

Fondsaule

13
★★★☆☆ アップルに復帰してから、56歳、癌でこの世を去るまでが語られる。ジョブズ自身のこともアップルという会社のことも。すごい人だと思わせる面ももちろん描かれるが、普通の人だという面も丁寧に綴られていて、実にいい!2017/02/06

Ryo

10
成長とは、自分の弱みを無くす事ではなく、無くならない事を前提に、どうコントロールするかを学ぶ事を言うのだろう。 スティーブの凄さは、やりたいと思う事を無理だと思わず徹底的にやり切り、相手に思った事をそのまま言える正直さにあると思う。 それが無謀で冷徹な独裁者だとして一度は否定されたが、それを糧に、周りの意見を取り入れ、時には慎重になる事を学んだからこそAppleの成功があるのだと感じた。2020/06/01

黒豆

8
これまでに無い新たな商品という共通目標を持ち、次々とアイデアを繰り出す人材を集めて仕事をしていた事がわかる。一度使ったら手放せないiPod,iPhone,iPadシリーズの発売経緯を再確認。印象深かった言葉、「今日が人生最後の日だとしても、今日、する予定のことをしたいと思うか?」ジョブスが亡くなった今、このような商品を出してくる人、企業は出てくるだろうか?最近のアップルからは驚きまでは期待できないように思うが?2016/10/21

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