出版社内容情報
彼ら・彼女らは「シニア」ではない。「新しい大人」である!台頭する167兆円のエルダー市場を博報堂の第一人者が徹底解剖。
内容説明
既存の中高年イメージを引きずっていると失敗する。「人生下り坂」から「人生これから」へ。50+世代を徹底解剖!
目次
第1章 若者から大人への重心移動
第2章 シニアマーケティングはなぜつまずくのか
第3章 「新しい大人」は何が新しいのか
第4章 「新しい大人市場」の潜在力
第5章 「新しい大人市場」各カテゴリーの生活革新による進化―高齢社会から新しい大人社会へ
第6章 クロスジェネレーションが日本の未来を開く
著者等紹介
阪本節郎[サカモトセツオ]
1975年早稲田大学商学部卒。博報堂入社。プロモーション企画実務を経て、プロモーション数量管理モデル・対流通プログラム等の研究開発に従事。その後、商品開発および統合的な広告プロモーション展開実務に携わり、企業のソーシャルマーケティングの開発を理論と実践の両面から推進。2000年エルダービジネス推進室開設を推進し、2011年春、発展的に「新しい大人文化研究所」を設立。所長を経て、現在統括プロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんちゃん
22
著者は博報堂の社員。さすがにトレンドには敏感だ。これからのシニア層を従来の高齢者のイメージで論じてはいけないと繰り返す。論拠は著者の所属する「新しい大人文化研究所」が多方面から集めた調査データだ。確かにそうだと思う反面、疑問符がつく部分も多く、鵜呑みには出来ない。「これからの中高年は資産を増やしながら消費する」というが、消費を活性化する程の運用益をあげている者がどれだけいるだろうか。「これからの中高年は…」と特性を列挙するスタイルはいかにも宣伝屋さんの得意な論調だが、正直なところ何だか胡散臭い(笑)2016/05/16
keroppi
16
マーケティングの本だが、これからの生き方を示唆している。自分のことを他のシニアとは違うと思っていたが、ここに書かれている事が、まさに自分の目指しているシニアじゃないか。「センスよく」「健康で」「自分なりのライフスタイルを創っていく」。そこに大人の需要が生まれてくる。ビジネス書であると同時に啓発書でもあると思った。2016/11/13
Akira Kumoi
8
いろいろなヒントがあって面白い本でした。「50歳からが人生」というのは、歴史上初めてのことなのである。したがって50歳以上には商品も、サービスも、ライフスタイルもなかった。逆にいえば、50代以上に向けて商品・サービスを提供し、ライフスタイルを提案するところにビジネスの機会が生まれる。2016/05/19
おせきはん
5
50歳以上の人々が成人人口の過半数を占めるようになり、また40~60歳代の人々を対象に実施したアンケート調査から「センスがよくて若々しい」と思われたい姿が浮かび上がってきたことからも、50歳以上の人々のマーケットに従来と違ったアプローチが求められているのは確かなのでしょう。健康に対する意識が高まっている世代が70歳を超える頃に健康寿命がどのように変化するかも注視したいと思います。2016/09/12
Mc6ρ助
3
シニア・マーケティングはなぜうまくいかないのか。それは自分がシニアだと思っている人が一人もいないから。著者自らポスト団塊の世代のようだが、「ポパイJJ(ポスト団塊)」と呼ばれて不自然と思わないのか。今までマーケティングの対象となった経験のないアラ還のおじさんとしては、この調子では団塊の世代までOut of Scopeになってしまいそうで気が気でない。「新しい大人」と言い換えてターゲッティングするつもりなら、ヘリコプター・マネーじみたアベノミクスはやめて高齢者の資産を保全しないとね。 2016/08/09